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カテゴリ:低コレステロールの危険
低コレステロール血症の原因となる疾患・・14 ダイエットなどによる低コレステロールとなれば、 前回に続くコレステロール合成の過程は、メバロン酸の次にファルネシルピロリン酸となります。 このファルネシルピロリン酸は、コレステロール合成以外の前回触れましたドリコールやコエンザイムQ10への道に通ずる大切な分かれ道となるのです。 コレステロールは、細胞膜を作る重要な成分だとは、ご存知と思います。 人間の細胞膜は、コレステロールを25%含むリン脂質を主な成分として、二重の膜を基本とした構造になっています。 それに加えて、それぞれの細胞が果たす役割によって特色を持ちます。 赤血球、白血球、肝細胞、脳細胞と言ったそれぞれの特色です。 また、人それぞれの血液型や免疫的な特徴も、持っています。 そうした、人それぞれでの個人に定められた特異性は、細胞膜の表面での糖タンパク質が決めることになりのです。 例えば、血液型のA型、B型といったような特色です。 また、皮膚表面の細胞膜の特徴にとっても大切です。 皮膚が、外からの黴菌、アレルゲンや紫外線などの攻撃にも備える必要があります。 そのような個人個人の特徴を決めるのは遺伝子が重要な役割を持ちますが、その遺伝情報を基に、定められた特徴は、細胞表面の糖タンパク質が担うのです。 そのような重要な糖タンパク質を合成するために「ドリコール」が必要なのです。 つまりは、メバロン酸からのファルネシルピロリン酸の長期的な抑制は、「ドリコール」合成障害を起こす可能性を持つのです。 低コレステロールやスタチン系コレステロール低下薬投与によって低コレステロールとした場合に、ガン死が増えると、既に何度も説明して来ました。 「ドリコール」の合成とも関係している可能性を考える必要があると判ります。 (Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、「動脈硬化性疾患の予防と治療ガイドライン」を取り上げています) (Googleブログでは、「日本人のLDL-コレステロール値と死亡率」を取り上げています) (ミクシイにも出しています) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/06/07 10:20:08 AM
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