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カテゴリ:低コレステロールの危険
低コレステロールの原因となる疾患・・27 ダイエットなどによる低コレステロールとなれば、 ビタミンDは、脂溶性のビタミンの一種です。 ビタミンDと呼ぶのは、多数の関連する分子を総称しているものです。 ビタミンDで、日頃の話題となるのは、植物に多く含まれるビタミンD2;エルゴカルシフェロールと、動物に沢山含まれるビタミンD3;コレカルシフェロールなのです。 私ども人間で、関係が深いのは、ビタミンD3なのです。 ビタミンとは、私どもが体内で合成できない微量栄養素を意味してきました。 しかし、既に述べてきましたように、皮膚内で、コレステロール合成系にあって、スクアレン(スクワレン)の次のステップで産生される7-デヒドロコレステロールが、日光のB領域の紫外線に曝されるとビタミンD3が出来上がるのです。 つまり、生体内では合成されないと言う狭義のビタミンの定義から外れることになります。 それでも、食事の栄養成分などとして、不足やバランスが悪くなったりすると、腸管からの吸収が低下して、容易にビタミンD3欠乏症が発生することから、ビタミンの仲間として、現在のところ取り扱われているのです。 人では、ビタミンD3は、肝臓で、更に、代謝を受けて、25-ヒドロキシルビタミンD(カルシジオール)となり、更に、腎臓で代謝を受けて、活性型ビタミンD3(1,25-ジヒドロキシルビタミンD、カルシトリオール)に変換されて活性体となります。 以上より、欠乏症としては、ビタミンD3やカルシウムなどの関連成分の摂取や吸収障害が問題となります。 また、活性型ビタミンD3不足は、今日、紫外線対策によって、日照不足となったり、肝臓障害、腎障害などによって、欠乏症を誘発することになります。 欠乏症は、まず、くる病や骨租鬆症が、以前からの問題となっていることは、ご存知の通りです。 次回は、ビタミンDの最近の課題とします。 (Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、「動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・14・・テロメア長と冠疾患・その2」を取り上げています) (Googleブログでは、「低コレステロール血症が増す疾患・・脳出血・・その2」を取り上げています) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/06/26 10:00:47 AM
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