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カテゴリ:低コレステロールの危険
低コレステロールの原因となる疾患・・32 ダイエットなどによる低コレステロールとなれば、 ビタミンDの細胞生物学的な活性は、以下の如くに注目です。 前回に取り上げましたように、腎臓で代謝されて産生されるビタミンD活性型のカルシトリオール(1,25-ジヒドロキシビタミンD)の受容体が持っている組織や臓器が影響を持つと説明しました。 ホルモンと関係する乳ガン、卵巣ガン、前立腺ガン、及び、カルシュウム吸収に関係する大腸ガンの進行にかかわっていると言われています。 カルシトリオールが、細胞の分裂や増殖にも関係しているからなのです。 免疫細胞も、ビールスなどの侵入した病原体に対して、複雑な免疫的な攻撃が必要となります。 免疫系の細胞にも、カルシトリオール受容体があるのですが、ビタミンD欠乏によって免疫系細胞の活性が低下すると考えられます。 それ故に、ビタミンD欠乏症は、風を引きやすくするとも言われるのです。 ビタミンDは、生物学的な活性として、細胞の分裂・増殖、細胞の分化する過程にかかわっています。 細胞が成長する能力に対して、逆の寿命にも関与しているのです。 アポートシスと呼ぶ、細胞が、自ら死んでいく過程があるのですが、細胞の自殺死と言われています。 この自殺死は、ガン治療にとって、大変注目、期待されている生物的活性なのです。 <font style="color:#6565FF;">カルシトリオールは、ガン細胞に対して、分裂・増殖を抑制する作用があると言われているのです。 また、ガン細胞は、正常細胞と違って、永久に、分裂・増殖、転移するから、怖がられているのですが、しかし、ガン細胞のアポトーシス(自殺死)を誘発することに成功すれば、有力なガン治療法となると判ります。 そのアポトーシスを誘発する能力が、カルシトリオールにあるとの期待が持たれているのです。 既に、前立腺ガンなどで、臨床的な検討が行われているのです。 以上より、コレステロール合成系、皮膚でのビタミンD代謝の促進、肝臓、腎臓での活性化と、ビタミンDは、骨や素肌美以外にも、大切だと判ります。 (Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、「動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・BMI/肥満・・その5」を取り上げています) (Googleブログでは、 「低コレステロールが増す疾患・・高齢化とコレステロール・・その2」を取り上げています) (はてなブログでは、 『オタピー茶の湯; 日常茶飯の「こころ」』を取り上げています) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/07/03 09:07:30 AM
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