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テーマ:鉄道雑談(1511)
カテゴリ:鉄道フリートーク
今日は伊豆急行に走っていた特別車両「ロイヤルBOX」サロ1801号車をご紹介いたします。この車両は1987年(昭和62年)、元グリーン車だったサハ184を改造して登場したサロンカーです。中央に4枚折戸の乗降用扉を1ヶ所設け、下田側客室は喫煙室とサービスカウンター、伊東側客室は禁煙室と化粧室となりました。 ここがサービスカウンターです。まるでホテルの様な雰囲気ですね。営業当時はここに女性係員が乗務して、旅客の案内を行っていました。 こちらが喫煙室です。座席のモケットが赤いのが特徴です。座席も「ホテルのラウンジ」を彷彿とさせてくれます。 こちらは禁煙室です。座席のモケットが青いのが特徴です。こちらの海側の1人用席はリクライニングこそしませんが、高級感があります。 この「ロイヤルBOX」は、非常時以外は車両間の通行が出来ないようになっており、文字通り「伊豆急のファーストクラス」でした。「ロイヤルBOX」は好評だったため、看板電車の「リゾ-ト21」にも5号車に組み込まれ、トンネル内では天井に星空の演出をするようになりました。特に伊豆急行線はトンネル区間が多かったため、この「星空演出サービス」は「リゾ-ト21」名物となりました。またこの「リゾート21」の「ロイヤルBOX」では、飲料の販売も行われました。 これらには各車ごとに愛称が付けられ「アドベンチャー」 、「ロマンチック」、「ファンタジー」、「ドリーム」 という愛称になりました。第五次車「アルファリゾート」連結分は、星空ではなく海中を演出した「アクアプロムナード」というテーマで走りました。 ちなみに1995年(平成7年)当時の特別料金は、熱海~伊東間のみが740円(JRの普通列車グリーン料金に準ずる)、伊東~伊豆急下田間が800円、熱海~伊豆急下田間全区間乗車だと1,000円でした。 しかし1998年頃になると合理化のため、まず車内の案内係の乗務が廃止されました。同時にそれは、飲料の車内販売と「星空演出サービス」の廃止でもありました。そうなると乗客数は落ち込んでいき、まず1999年(平成11年)に100系の「ロイヤルBOX」サロ1801号車が、車内設備はそのままで普通車に格下げとなりました。ファンからすれば乗りドクに見えましたが、「この設備では特別料金かかるだろう」と思い込んだ方の方が多く、この車両はガラガラだったという話が残っています。 そして2003年(平成15年)3月31日を最後に特急「リゾ-ト踊り子」以外の「ロイヤルBOX」も廃止され、栄華を誇った車両は1両を除いてすべて廃車解体されました。 こちらの記事もあわせてご覧ください。 ◆【伊豆急特集】伊豆急行100系電車の話~私鉄唯一のグリーン車(2008年12月10日付記事) ◆【伊豆急特集】100系のグリーン車はこんな車両でした (2008年12月11日付記事) 尚「楽天広場会員」以外の方で、御意見・御感想・コメントのございます方も、どしどし下さい。ご参加、お待ち致しております。
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最終更新日
2008.12.12 21:13:24
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