テーマ:試写会で観た映画の感想(676)
カテゴリ:映画鑑賞記録
4/8(土)より全国ロードショーです。
![]() "THE TYPHOON" 監督、脚本・・・クァク・キョンテク 出演・・・チャン・ドンゴン、イ・ジョンジェ、イ・ミヨン、他。 ・物語序盤・ 東南アジアの海を荒らし回っている海賊が、アメリカの民間船を襲撃した。 その船は極秘裏に、衛星誘導装置を運搬しており、海賊の狙いはその装置の奪取だった。 海賊を仕切っているのは、シンという若者であり、通常の金目当ての海賊ではないようだった。 国際問題を避ける為、内密に事件を解決したい韓米は、海軍大尉のカン・セジョンを国家情報院に引き抜き、事件の捜査に当たらせる。 やがてシンという男は、二十年前に北朝鮮から南朝鮮へと亡命を試みた家族の一員チェ・ミョンシンである事が判明する。 彼の一家は南朝鮮に見捨てられ、北朝鮮の兵士によって射殺されていた。 辛うじて生き残ったのは、ミョンシンと姉のミョンジュのみ。 セジョンは遠くロシアの地で売春宿に居たミョンジュの身柄を確保する。 既に体はぼろぼろで、死を待つばかりの彼女を囮に、ミョンシンの捕獲を試みるセジョンだが…。 ![]() 親切な方に試写状を譲ってもらい、通常より少し早めの映画館での試写会に行ってまいりました。 当日は舞台挨拶があるという事で、その前日にチャン・ドンゴンが来日しており、これは絶対にチャン・ドンゴンが来る!と思い込んで、ウキウキしていた私。 しかし実際に現れたのは、映画ではドンゴンと死闘を繰り広げたイ・ジョンジェさんとクァク・キョンテク監督でした。 彼等には申し訳ないけど、かなりガッカリしちゃいましたわ(笑)。 韓流ブームと言われて久しいですが、私は未だに韓国の俳優さんを殆ど知りません。 イ・ジョンジェって誰?状態でしたから。 気合の入ったファンの人は大喜びで手を振っていましたけどね。 でも映画の中より、実物の方がイケメンでしたよ。 映画はとても見応えがあって面白かったです。 先に舞台挨拶でイ・ジョンジェさんが、軍人役なので筋肉をムキムキに鍛えたと話しておられたので、裸体を確り確認しないとと思って、一生懸命画面に見入っておりました。 実物を見てお喋りを聞いた後だったので、セジョンという役柄にも感情移入し易かったですね。 チャン・ドンゴン演ずるシンという青年と同格くらいの位置付けで観られました。 お話は悲劇的な過去を背負った主人公シンが、自分達一家を裏切った南朝鮮(韓国)を祖国北朝鮮と同様に激しく憎悪し、朝鮮を滅ぼしてやろうと企むという、かなり壮大な物語です。 引き裂かれた南北朝鮮の悲劇物の一つですね。 テーマは重く、シンやシンの姉ミョンジュの辿った人生が悲劇的なので、観ていると同情してしまう部分も多くありました。 またシンを追い、彼等とは敵対する立場にあるセジョンも、思い遣りのある性格で、黙々と一人任務を遂行している姿が心に残りました。 ちょっと、え?と思う箇所もあるんですけどね。 例えば、シンの立てた朝鮮半島壊滅作戦ですが。 こんなんで成功するのかな…?と淡い疑問が…。 あまりに突飛で大掛かりな作戦なので、その実効性が計り知れず、え?と思いつつも、もしかしたら案外上手くゆくのかも…、と自分の中で、はっきりと突っ込みきれませんでした。 でもやっぱりあまりにアバウトな作戦よなぁ(笑)。 あと、書いちゃうとネタバレになるので、明言は避けますが、最後あたりで、え~!?と仰け反ってしまうシーンがありました。 私、その少し前のシーン、最後の決戦に挑むセジョンが、たった一人の肉親である母親に宛てて書いた遺書を読み上げるシーンで、思いっきり泣いてしまったんですよ。 あの涙、どうしてくれるの?!という感じでしたね。 ああ、びっくりした(笑)。 そんなこんなシーンや納得いかない展開も所々にあるのですが、全てを払い除け押し切ってしまう熱いパワーを持った作品だったと思います。 後になって冷静に考えると、熱気で騙されたのかな?とも思ったりするのですが(笑)。 でも観て損は無い、迫力のある映画だと思いますよ。 ファンならずとも楽しめる1本ではないでしょうか。 俳優としては、久し振りの映画出演となるイ・ミヨンが印象的でした。 薄幸な女性なのですが、病んだ気だるさを漂わせる顔付きが良かったです。 その他は、逆境の中を這いずりながら生き延びてきたタフガイ、チャン・ドンゴンと、任務遂行に生きる寡黙なエリート軍人イ・ジョンジェのガチンコ勝負が見所ですね。 ![]() ↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
最終更新日
Mar 11, 2006 10:25:47 PM
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