ナオミのときめき。。。-恋して、あっちっち 前編-
キザイチ神田が豊科S*NYでの日研Sgとの期間契約派遣を、6ヶ月+1カ月超過で終了し帰宅する数週間前のこと。朝からセル電池(リチウム・イオン2次電池)の開梱作業(セル電池が50本入ってる小箱を6箱、大箱から取り出してパレットに並べる。その後、大箱をばらばらにする。略してセルばらし)が忙しい、きょうは、5つのバッテリー・パック組み立てラインがフル稼働。早くしないと、配送が追いつかない。まだ、2F組立てラインサプライヤーは、キザイチ神田1人だけなんで鼻が高い。それもそのはず、新規のポジションに抜擢されたばかり。まだ配送工程マニュアルも完成してない。ナオミ セル統括と試行錯誤で効率のいい配送方法を、考える。ナオミ:”キザイチ神田さんのやり方をマニュアルにしよっか・・・。”キザイチ神田:”えっ~!責任重大~!だよ~ それってさ~。”次から次へと各組立てラインから大物部品のバッテリー・パック・ケースと、バッテリーパックの中にセットするセル電池のオーダーが入る。そのころ、ナオミはOEMの新製品用新規ラインの立ち上げ準備をしている。組立てライン脇の大物部品のバッテリーパック・ケース置き場。ナオミが呼び声をかけて、指示をする。 ナオミ:「キザイチ神田さ~ん!!空いてる台車あったら貸してもらえる~っ!お昼まででいいからさ~!!」キザイチ神田:「あっいいよ~っ!!」・・・いつものように、社員食堂でランチ。ナオミが通路側の席から、熱い視線を送りながなも、幸せを実感しながらランチを食べている。窓側の席でランチを食べてる正面の席に座ってる男性社員達が、気を利かせてさりげなく、キザイチ神田にことばを掛ける。男性社員A,B,C:「キザイチっていうんだっけ~もうじき正社員になるんだよな~」「うんっ!人事総務課長が話してたよ。それじゃあ、ナオミと付き合ってもOKじゃん。」「キザイチ神田を応援してやるかっ~・・・。おっ!そーしよ!」「あっ!ナオミが今こっち見た・・・少しうっとりした目で、キザイチを見つめてる!」「キザイチ気づいたかな・・・。あっ大丈夫だ気がついてる。」「少し薄毛だけど、設計部には10~20人も薄毛の社員がいるけど、別に普通に仕事してるし家族もいるもんな~。」ナオミもキザイチ神田と2人だけで食べた~いって、たまに甘えたりする。だけど、女子社員と仕掛りの打ち合わせをしないといけない・・・時間が詰まってて忙しいんで、納期に間に合わせないと。窓の外には、新設したばかりのカフェテラスが・・・その向こうにはJR大糸線と安曇野の田園風景、約2,000m級の北アルプスの峰峯が誇らしげに高くそびえる。たまに緑の山や空を見ると、目の疲れが取れていい。シーン:安曇野・豊科S*NY 2F社員食堂