大陸内の国境で起こっているドラマ
先週の木曜日、ジョージから夫の携帯に電話がありました。「明日、メキシコシティーを経ちます。飛行機でティワナ(無法地帯の町)に行って、そこから国境に向かって歩きます。土曜日に帰ります。」私たちはみんな、心配で、心配で、心配で。。。でも、どうすることもできませんでした。マムは教会で、ジョージの身の安全を守ってください と、神様にお祈りをささげました。土曜日の夕方、ジョージから夫の携帯に電話がありました。国境を越えたので、もうすぐ帰ってくる。という連絡でした。ほっ。。。。無事帰ってきたんだね。。。よかったよかった。。。でも、負傷してるとのことでした。国境付近で、12人組のコヨーテに襲われたのです。国境を越えたところから運転してくれる、ドライバーに払う1200ドルを奪われたのだそうです。夫は1200ドルを持って、ドライバーが到着する場所に行きました。左ひざをやられていて、立っているのがやっとの状態だったと、夫が言いました。ジョージは今回、4人で不法入国を企てたそうです。国境付近で、12人のコヨーテに捕まり、リンチされ、すべて奪われました。4人のうち2人は、旅をあきらめてメキシコ側に逃げ帰ったそうです。ジョージはリンチにあっているとき、頭を守り、体は固くしてかばっていたので、骨の損傷はなかったのですが、左ひざを横から、踏まれたのだそうです。かなり腫れていました。リンチにあった後も、負傷した足で5時間 歩かねばならなかったジョージは 何度も、転んだそうです。救急病院に行くように言いました。ジョージのような不法滞在のメキシコ人でもカバーしてくれる、緊急の保険があるから、病院に行くように言いましたが、ジョージはその日は行きませんでした。つぎの日、膝の状態を聞くために電話をしましたが、ジョージは「昨日よりもかなりよくなった」といって、病院に行く気はまってくないようでした。骨には異常はないようです。ジンタイが伸びていたり、膝のお皿を押さえているスジとかがやられていなければいいのですが。。。ジョージは二日前から、仕事を始めています。びっこはひいているが、よくなってきてはいるようだ。と、夫は言います。コヨーテに捕まったとき、大金を持っているほうがリンチの被害がすくないそうです。300ドルしか持っていなかった人は、手のひらと手首をピストルで撃ちぬかれたという話を聞いていたそうです。他の人は、携帯も奪われたそうですが、ジョージはボロギレでぐるぐる巻きにして、お守りみたいに体に巻きつけていたので、奪われることがなかったそうです。夫がジョージからの話を聞いて、おかしいな。。。と思ったことがあったそうです。一人の男、怖くなってメキシコに逃げ帰った男の一人は頭に拳銃を突きつけられ、殺されかけたそうですが、あまり殴られていなかったと。現金をほんの少ししかもっていなくて、殺されかけたその男。結局、負傷もあまりせず、メキシコに逃げ帰った男。仲間だったんじゃないか?ジョージ達がたどったルートを、コヨーテに漏らしていたのじゃないか?なんだか映画みたいな話です。その話の事実は分かりませんが、充分ありえます。まぁとにかく、ジョージは今日も夫のヘルパーとして元気にお仕事してくれているみたいなので、よかったです。1200ドル、しっかり働いて返してもらわんと。。。国境のない島国から来た私にはかなりショッキングな出来事でした。悲しい世界を目の当たりにしてしまった出来事でした。いつもありがとうございます。人気ランキングにご協力ください。↓ ↓ ↓ ↓ をクリック!人気blogランキングへ