カテゴリ:高速路線バス
私のブログは、新宿高速バスターミナルとそこから発着する中央高速バスの話題から始めたい。私にとっての高速バスの原点は、学生時代に4年以上もアルバイトでお世話になった、ここ新宿高速バスターミナル(通称:西口)だからだ。
今でも時々「西口」をのぞく。LEDによる案内表示、自動販売機。私の現役時代にはなかったデバイスが多数設置され、時代は変わったなと思う。詳しい友人によると、私が現役時代に見送っていた当時の車両は、昨年、全て引退したそうだ。 時代が変わったといえば、中央高速バスが予約時に座席の希望を聞くようになった (ハイウェイバスドットコム)。 当時、中央高速バスではお客様からいっさい座席の希望を聞かなかった。西口のカウンターで、「窓側をお願いします」と言われても「申し訳ありません。お座席のご希望は伺っておりません」と答えていた。事業者側から見れば、座席希望を聞くのはいろんな意味で大変だからだ。一方、利用者の満足度を上げることよりも事業者側の都合を優先していたと言われても仕方ない。 私自身は、自分の業務に余裕があるときには、マニュアル違反を承知で、「希望はお聞きできません」と口では言いつつ端末を操作して窓側の座席を発券したりしたこともある。 その中央高速バスで、どうどうと座席希望を聞くようになった。インターネットというツールが普及したことで技術的に簡単になったという側面もあるが、路線バス事業者も利用者視点のビジネスに大きく舵を切ったという側面の方が強いだろう。 一般の利用者にとってはささいなことかも知れない。だが、中央高速バスが座席希望を聞き始めたことは、これまで利用者のニーズより事業者の都合を優先してきたバス産業、特に路線バス事業者の変化の、ひとつの象徴であろう。これから、高速バス事業を先頭にして、日本のバス産業が大きく変わる。いや、もし変わらなければ、日本のバス産業に未来はない。私も、このブログを通して、バス産業にたずさわる全ての企業、スタッフに深い愛情を籠めてバス産業の未来を提案していきたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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僕もよく、原点回帰をします。良くも悪くも自分を育ててくれたのは最初に携わった会社ですよね。
逆にウチの新卒にとっての原点はこの会社なので、彼らが将来、この会社に原点を求めることになるのかな、と思うと背筋がぞっとします。 (2009.02.27 11:29:10)
を聞くようになったのですか。利用者視点ですね。
ツァーの高速バスとの競争があるからでしょうが、京王は、「さすが」ですね。 (2009.03.05 01:26:36)
buskeieiさん、コメントありがとうございます。そうなんです。今のことろ、高速路線バスの座席管理システムは京王さんとJRさんがトップを走っている印象です。さすが、という感じです。私としては、それが、より、単なる予約受付→座席管理(つまりオペレーション用)システムから、「攻め」のマーケティングに活用されることを願っています。
(2009.03.05 07:51:32)
私が某大手拘束バス会社にいたころは、メーケティングなるものは一切やってなかったですね。ほかも押して知るべしです。
竜一さんの持論の「マーケティング」、バス事業者にない感覚で、これは貴重であり、必要ですね。 (2009.03.05 10:59:24)
私がカウンターに座っていた時は、空いてて忙しくない時だけですが「希望は承れないんですよ」と言いながらA席かD席を出して「偶然窓側が出ました」ってお渡ししてました
のんびりした時代でした (2018.03.08 23:59:51) |
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