成定　竜一～高速バス新時代～

16日（水）のテレビ東京系『ワールドビジネスサテライト』特集コーナーにて、国内初のバス運転手専門の求人サイト「バスドライバーnavi（どらなび）」の取組をご紹介いただきました。取材にご協力いただいた京王バス東の皆様をはじめ、関係者の皆様に心からお礼を申し上げます。

バス業界の方はご存じかと思いますが、私は全国の高速バス事業者へお邪魔し、主に販売集客についてアドバイスさせていただく仕事をしております。しかし昨年あたりから、急に、乗務員不足のご相談を多くいただくようになりました。ある事業者の社長さんから、＜乗務員ごと買収できるなら他の会社をM＆Aしたいから候補を探してくれ＞と頼まれた時、これは本当に乗務員が不足しているんだなあと遅ればせながら気が付きました。

私自身にとって採用という分野は専門外でしたので、楽天で働いていた頃からの仲間で、医療・介護分野の採用支援サービスを行なっているリッツＭＣ株式会社の中嶋社長に相談したのが今年の冬でした。そこでわかったことは、人手不足は、どの業界でも深刻であり、しかしその中でも確実に人集めに成功している企業もある、ということでした。

そのうえでバス業界を見渡してみると、課題ははっきりと見えてきました（そのあたりは、『どらなびのブログ』でつらつらとご説明しています）。一刻の猶予もないと考え、中嶋社長と事業計画を練り、リッツＭＣが事業主体となり、私が監修という立場で求人サイトを立ち上げることとし、多くの方々を巻き込んで今月初めに「バスドライバーnavi（どらなび）」をリリースすることができました。

「バスドライバーnavi」のミッションは、

【1】短期的には、多くのバス事業者の求人情報を同一サイト上で比較検討できるようにすることで、求職者（乗務員）自身が望む事業者に納得して就職してもらい、生産性や定着率を向上させること

であるとともに、

【2】中長期的には、女性や若者といった新しい乗務員の「なり手」を育成し、バス乗務員の総数を増やすこと、

の2段階です。今は、【1】の準備が整ったに過ぎません。そのような中で、京王バス東の取組（特に女性の活用に向けての工夫）を影響力のある番組でご紹介いただいたことは、【2】の実現に向けて大きな大きな一歩となりました。

今後、業界各社のご期待に副えるよう、サイトの魅力向上に努めます。引き続き皆様のご支援をよろしくお願いいたします。