さて、我が家にCore i7機が来てそろそろ1ヶ月になります。メインマシンとして使う傍らBOINCもやらせつつ24時間起動させてますが、発熱も思いのほか少なく今のところ目立った不具合は無し。
というわけで、BOINC(WCG)のポイントはCore2Quadのときとどのくらい変わるのかを簡単に比較してみました。
今現在稼働中のもの、過去に稼動してたもの、いろいろ混ざってますが・・・
1.Core i7 920 2.66→3GHz HTon
2.Core i7 920 2.66→3GHz HToff
3.Core2Quad Q9650 3GHz
4.Core2Quad Q9450 2.66→3.2GHz
5.Core2Quad Q9300 2.5GHz
6.Core2Quad Q9300 2.5→2GHz
の6台。ちなみに、構成、メモリ搭載量など結構ばらばらですので一概に比較はできないかもしれませんが・・・
実時間1日稼動させたときに獲得できる平均ポイントとリザルト。
つまり、Core2QuadおよびCore i7 HToffの場合はCPU時間4日、Core HTonの場合はCPU時間8日の場合に獲得できるポイントとリザルト数、ということで。
ポイント リザルト
920 3GHz HTon 24,528 42.0
920 3GHz HToff 17,551 30.7
Q9650 3GHz 14,370 27.0
Q9450 3.2GHz 17,106 26.8
Q9300 2.5GHz 11,576 20.4
Q9300 2GHz 9,017 16.3
Core i7はHTonとoffでだいぶ結果が違います。まあ、8スレッドと4スレッドですから差がついてくれないと困るんですが。
Core i7 3GHz HToffとCore2Quad Q9450 3.2GHzがほぼ似たような値。単位クロック自体の性能はCore i7の方が上といっていいかと思います。
まあ、性能を求めるのならCore i7を選んで間違いなさそうなのですが、こいつは電気が大好物らしく結構な電気を消費してくれます。
というわけで、消費電力も踏まえた結果も少し。
とりあえず、BOINC稼動時の消費電力ですが・・・
1.Core i7 920 2.66→3GHz HTon 135W 兼用
2.Core i7 920 2.66→3GHz HToff 110W 専用
3.Core2Quad Q9650 3GHz 115W 兼用
4.Core2Quad Q9450 2.66→3.2GHz 97W 兼用
5.Core2Quad Q9300 2.5GHz 60W 専用
6.Core2Quad Q9300 2.5→2GHz 50W 専用
専用・・・BOINCしかやらせてないマシン。必要最小限の構成で組んである。
兼用・・・BOINC以外にもメインマシンなどいろいろ作業させるマシンでデバイスがいくつかついてます。ですので若干消費電力的には不利です。
ということですので、これまた一概にどうこうとは比較できない部分もありますが、参考程度に。
で、各マシンの(実時間一日あたりのポイント/消費電力)というのを算出してみました。
数値が高いほど効率が高いということになります。
920 3GHz HTon 181.7
920 3GHz HToff 160.0
Q9650 3GHz 125.0
Q9450 3.2GHz 176.3
Q9300 2.5GHz 192.9
Q9300 2GHz 180.3
Core i7 920 3GHz HTon は兼用機なので消費電力的には不利なはずですが、それらを跳ね返し比較的良好な値が出てます。絶対的消費電力は高めですが、性能、効率を求めるのであればかなりオススメ。
Core i7のHTはONにしておいたほうがよさそうですね。
効率ナンバー1はやはりQ9300。少ない消費電力でいい仕事をしてくれます。このあたりはまだまだ捨てたもんじゃないですね。
というわけで、
絶対的性能を求めるのならば Core i7をオーバークロック
性能と効率を考えるのであれば Core i7を省電力化
高効率を求めるのであれば Core2Quadの下位モデルで省電力化
ということになりそうです。
・・・・・・BOINCのためにCore i7を買う人がこの世にどれくらいいるってんだ?って話ですがね。