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長押 綴

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2011.02.26
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カテゴリ:.1次メモ
私はあなたから離れられなくなるんですが、そういうの分かってますか?


後輩がなんか突然怒ってきた。


「え、えーと、なんで、嘘……」
「嘘。吐いてるじゃないですかいつも。そうやって、無理しなくていいんですよ」


大体私にわざわざ付き合ってくれるとか嘘以外の何物でもないじゃないですか。
分かってますよ、私が友達も男っ気もないから心配なんでしょう?
優しい嘘はもういい、いいんですよ。

「卒業したんだから、自由になっても」



そう言われても。


「……そういうつもりじゃ、ないんだけどな」
「…………そう、ですか」


彼女がまた黙り込む。
きっと彼女はまた、色々と考えているのだろう。

『ああ、言ってしまった』とか『これでまた嘘を吐かせてしまう』とか『優しい先輩を悩ませてしまう』とか。

きっと俺が彼女の葛藤に気付いていることにも、彼女は気付いている。


「…………色々、お互いに気付いていること、多いじゃん」
「未だにあなたには謎が多いです」
「……まあ、それは、お互いにね?」


でもさ、結構、家族でもなんでもなかった俺達が今、ここまで色々エスパーぶれるのって、気持ちをおしはかろうとできるのって、難しい事だと思うよ。


「お互いに、全部じゃないにしろ、気付けてること、気付こうとしていることがまだまだあるんなら、これからも一緒に居たっていいんじゃないか?」


甘い甘い毒を吐くように、けれど純粋な澄み切った水を手渡すように。


「……あなたが、そういうんなら」


責任とって下さいね。




そんな一言すら、聞こえそうだ。





・・・・・・・・・・・・・

相手を気遣って嘘吐く系男子×相手の為に色々考え過ぎて結局言葉足りない系女子





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最終更新日  2015.06.24 02:26:01
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