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長押 綴

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2012.02.17
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最近「社会を<モデル>でみる」という本を読んだのだけれど、これがなかなか面白かった。

好き同士なのに喧嘩する理由とか、なんで他人を信頼するのとか、なんで協力した方が得なのに裏切るのとか、裏切る方が得なのに協力するのとか、仲間グループなのに権力者が出来るのとか、政治的に対立してるくせに政策が似てるのかとか、外交ではったりがまかり通るのとか。


その中の、「裏切る方が得な筈なのに協力する理由」をちょっとだけ紹介したいと思う。

ここで例として、囚人のジレンマが挙げられていた。

2人の囚人が、一緒に捕まった仲間について告げ口して情状酌量を狙うか黙秘して仲間を守るかそれぞれ選べて、


            自分の被害 相手の被害
自分が黙秘する→相手が黙秘:-5 -5 相手が告げ口:-25 0
自分が告げ口する→ 相手が黙秘:0 -25 相手が告げ口:-20 -20

つまり、告げ口して黙秘される>黙秘して黙秘される>告げ口して告げ口される>黙秘して告げ口される

という条件になるから、

トータルでは黙秘して黙秘される>>どっちかが告げ口>>告げ口して告げ口される

なのに、
お互い相手が告げ口するんじゃないかと疑心暗鬼になって結局両方裏切って告げ口しちゃうっていうジレンマ。


これを何度も繰り返してやるとなると、カイジのじゃんけんカードを何回も同じ相手とやる場合みたいな感じになります。相手を信じたとして、その相手が共生の道を選んでくれるか、それとも裏切るか。それとも相手を出し抜くか、相手が裏切ることを見越して手を講じるか。

カイジの場合はカード数の操作とか、なんか社会的な戦法をとってましたが、こっちは正真正銘の1対1なので、相手の心情をより読むことができるプレイヤーが勝利する








…ということはなかった。





勝者はたった4行のプログラム。






その名も「しっぺ返し戦法」。

要ははじめは信じることから初めて、裏切られたら次は裏切り、次に相手が裏切らなかったらこちらもまた裏切らない方にシフトする。

どんな作戦がぶつかってきても臨機応変に対応できたのがこのプログラム。

だからこそ次の大会では「打倒しっぺ返し」が企まれたけれど、見事に全員返り討ち。


シンプルかつ、「相手の人柄」ではなく「状況」に着目した戦法。

これを現実に置き換えるなら何だろうなと考えてみると、情けは人の為ならずと、しっぺ返しの組み合わせが最強なのかなと思うに至る。



・ヒステリックな人との話し合いで、妥協するか抵抗するか。大抵抵抗するとフリードマン戦法としっぺ返し戦法を足したごとき反応を返してくるタイプ。そして下手するとゲーム盤をひっくり返してくるタイプ。
妥協すればマイナスはそこで終わる。ダメージは少ないけれど、もやもやという-が潜在的に増えていく。
抵抗すればマイナスにマイナスが更に掛けられていくけれど、どこかで「理解」+に転じる可能性もある。
この場合しっぺ返しは駄目。しっぺ返ししたらしっぺ返しし返してくる上に、途中で堪忍袋に転じても暫くはフリードマンしてくるという…

・人を信じるか信じないか。頷くか頷かないか。よっかかるかよっかからないか。けれどこれもやはりフリードマンか、食い逃げヨッスか、しっぺ返しか、堪忍袋か、ということを考えるまでもなく本能的にどれかを選択していると思う。知っている人で喩えるなら、堪忍袋がaでしっぺ返しが父でフリードマンに近いのが私でヨッスに近いのが私ででたらめが私で私ばっかりで恥ずかしい…あと、時々自分は「試し屋」にちょっと近いかな、とも思う。
裏切りを働くわけではないけれど、相手にちょっとよりかかってみて、相手が避けたりちょっと固まったりしたら、それ以降は近付かないようにするけれど、相手が許してくれたら他の所で避けられていた分の重みを伴ってよっかかってしまう。人として駄目なんだろうなあこれ…

・拾ったものを届けるか届けないか。基本的に私は「自分が物を落としたら帰ってきてほしいので」届ける。それには二つの意味がある。「自分なら困る。相手も困っているだろう。届ければ喜ばれるだろう。だから届ける」という、まあ言わば社会に本能的に貢献する感じ+善行したことによるなんかすっきりした感じを得るためのものと、「自分が誰かの物を拾って届ける。誰かは他の誰かの物を拾って届けようと言う気持ちが強くなる。そしてその他の誰かは……と続いた、n人目が「私の物」を拾って届けるかもしれない」という打算。

結局、相手の利益になるように動くことは、相手が食い逃げとかをはからない限り、食い逃げをする事に対しての抵抗が生じる場合は巡り巡って自分の為にもなるんじゃないかなと思う。

情けは人の為ならずって、まさにこの事かなと。

・社会保障制度もある意味こういう側面を持っているのかなとも思う。フリーライダーが食い逃げに相当する感じで。フリーライダーを本当に今の政権さんにはどうにかしてほしい。

まあ、何もしてないのにお金を貰っている人々だって、立場は違えど社会保障のフリーライダーに近いのではとちょっと思えるけれど。


・相手の行動に影響されるか否かと言うと、仲良しの誰それに、他に仲良しが出来ちゃったから口聞かない!とかいう小学生の頃同級生女子が言っていたのを立ち聞きした記憶を思い出す。なんというか、口聞かないじゃなくて口聞けないの間違いなんじゃないのと思う。相手が自分≦新しい仲良し という行動をちょっとでもとったらもう立ち直れないからこっちから嫌っちゃうもんね!みたいな感じ。
あれって相手がこっちに歩み寄ってくれたら自分が+10、相手-10(困惑)
相手が歩み寄らなかったら-15(後悔)、-15(もやもや)
相手にこっちから歩み寄ったら-10(恥ずかしさ+もやもや) +5
離れなかったら-5(もやもや) ±0

なのかなあと思ったり。

こういう時に無神経という自認と他認は役立つと思う。と私は自認する。
もやもやなんてねーのよ、私が離れても別にあなたにもやもやしたわけじゃなくマイペースだからなのよ、だからあなたももやもやする必要はねーのよ、まあ実はもやもやしてるけどそれにあなたも気付いてるかもしれないけれどお互い気付かない振りしましょうね、みたいな。そうすれば表面上は穏やかな気がするから。

これってどれなんだろうなあ。-なのかなあ。





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最終更新日  2015.02.17 23:51:05
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