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長押 綴

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2013.09.06
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カテゴリ:.1次メモ
A「おかしい。絶対におかしい」
B「突然俺の部屋に来てわけわかんねえこと言うのやめてくれます」
A「今回もまたペットが飼主になった」
B「奇遇ですね、俺も今日飼い主がペットになりやがりました」
A「なんでだよ、なんでお前だけ飼主になるんだよずりぃだろ、俺はなりたくてもいつのまにか相手の言いなりになってんのに」
B「相手を支配しようとして相手の分析し過ぎて相手に対して媚びてるみたくなるからでしょう」
A「媚びてる言うな!!くそ、なんでだよ!お前こそいつも最初は丸丸様馬鹿な犬を罰して下さいとか言ってるくせに最終的に『そんな鞭じゃ足りません舐めてるんですか』とか言い出して相手がドM化してんじゃん!!!よこせよお前の命令力!!!!」
B「いらねぇですよ、俺だって俺みたいな奴を抑えつけてくれるような飼い主が欲しいんですよ馬鹿!!泣き落としも虚勢も全部見抜いてくれる飼主!!ください!!!」
A「うるせえ!いっそ付き合うか!!」
B「なんでですか頭沸いてるんですか!」
A「今までの俺達が付き合ってきた相手を思い返してみろ。何か共通点は?」
B「……。見事に全員驚きの変化を遂げたってことくらいでしょうか。最初は結構ばらばらのタイプだったのに最終的に皆飼主や犬の素質を開花しますものね」
A「ああ。つまりそれは、全員俺達の気質に対して合わせ過ぎていたってことだ。あいつらは飼い主にもペットにもそこまでなりたがっていなかった。つまり」
B「飼主になりたいお前とペットになりたい俺の気力さえ続けばお前と俺のカップルは最強ってことですか」
A「ご名答!流石俺の犬!!」
B「誰がお前の犬ですか」
A「ふっ、効かないぞそんな冷たい目。抑えつけてやろう、このA様がnごめんなさい赦して」
B「こんな程度で俺の飼主が務まる筈がないでしょう、性根を叩き直してやります」
A「そんなんだからお前はペットになれnアッ―」




A「別れよう」
B「暫く他の奴と付き合って、それでも無理っぽかったらもう一度お前と付き合ってあげましょう」
A「本当お前傲慢だな!!!」
B「その程度で飼主になれると思ってるお前の方が傲慢だと思いますよ」



 俺達の道はこうして別たれた。


 しかし、春。


 そんな俺達のもとに転校生がやってきてまた時間は動き始める。


「会長、こいつがお気に召したら褒美をとらせてください」
A「親衛隊長でかした」
A(こいつは甘やかしたら言うことを訊くタイプだな、愛玩犬に相応しい)
隊「よし、じゃあ今からは褒美タイムってことで。非王道転校生、帰って良いよ」
非「えっ」
A「えっ」
隊「明日また連れて来ますので」
非「ちょ」
A「アッー」


「副委員長、気に入ったか?気に入ったら、なぁ、なぁ、いいだろ?」
B「委員長の癖にやりますね。まあ確かにこれは素質を感じますよ」
非「俺もう生徒会に勧誘受けてんだけど!離せよお前ら!!!」
B(そこはかとないうざったさもさい外見の割に妙な傲慢さを持ち自分が正しいと信じているがゆえに変わることがない…これは飼い主に相応しい)
委「よ、よし、じゃあこれから」
B「いいえ、彼の才能が開花するまでは気が抜けませんので」
委「そ、そんな……」
非「才能って何!?もしかして俺風紀委員の素質あんの!?……よし、生徒会と風紀委員を合体させよう!!そしたら俺両方に在籍してあげられるよ!!」
B「は?貴方、素質があると言われた程度でそんなに調子に乗って良いと思っているんですか」
非「えっ」







平「あれから一年」


非「A、紅茶持って来て」
A「ああ。イケメンの俺様が淹れた茶を存分に味わえよ」
非「あーはいはい。で、B、今度の転校生に対してどう対抗したらいいか意見を聞こうか」
B「それでしたらもう既に手を打ってありますので貴方の出る幕はありませんよ」
非「流石俺の犬」
B「あーはいはい。A、俺の分も紅茶よろしく」
A「お前になんて持っていくわけねえだろ飼い主でも犬でもねえんだから!」
非「A」
A「……仕方ねえな…」





***


非→B→A→非


今度の転校生:アンチ王道転校生はBの親衛隊の下っ端になったそうな





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最終更新日  2015.10.05 01:47:10
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