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カテゴリ:🔗少プリ
直「10月には文化祭がある。しかし、問題はその前の9月。甚だ遺憾なことにスタミナを持て余した低能共にしか関係のない体育祭というものが存在する。何故毎年毎年あんなものを開催するのか理解できない、体力労力時間の無駄だろう。そもそも体育祭というのは」
ロン「長ーよ」 リョ「どうせ妹に応援されたらコロッと頑張り始めるんでしょ」 直「…前置きはこれ位にしておく。先程言った通り10月には文化祭がある、そして9月には体育祭がある。つまり9月にはろくに文化祭の準備をすることができない。その損失を夏休みで埋めるつもりだ」 リョ「毎日登校とかまじだるい、はんたーい」 直「文化祭実行委員にはそろそろ最終案を提出する必要がある。今回はそれの空欄を埋める」 リョ「無視かよ」 直「何か意見があるなら手を挙げて指されてからにしてもらおう。因みに僕達のクラスは劇をやる、今回の議題はその演目についてだ。言っておくが写真屋でもミスコンでも女装喫茶でも美人局でもぼったくりバーでもないからな」 リョ「何でわざわざ釘刺すのさ」 直「貴様には前科があるからだ。…因みに優秀賞を取れば賞金が貰える」 リョ「やる」 直「現金だな」 ロン「守銭奴…」 リョ「褒め言葉として受け取っておくよ。劇ね。…あ、そうだ!僕の書いた脚本ってのはどう?」 直「却下」 リョ「何その」 直「では訊くが内容は」 リョ「官能小説「却下」 ビバ「リョウさんそれは仕方ないっスよ。僕は電脳ハッカーの裏社会モノで」 直「何か不穏な気配を感じるが」 ビバ「今すぐ使える豆知識としてハッカー技術ネタやるだけっスよ?客引きにもなって一石二鳥」 直「却下」 レイ「あ、ミュージカルってのはどう?」 直「悪くはないな。君にしてはまともな提案だ」 レイ「やった」 直「それにしても君は裏方に回るつもりか、王様にしては謙虚な提案だな。感心する」キュッキュ レイ「えっ」 直「一つ案が出たが…他に意見はないか?」 侍「時代劇はどうだ」 直「ああ、それも有望な案だな。君らしい提案だ。内容は創作か既成の話かアレンジか…後でまた検討することにする。サムライ、君は詳しそうだが読書案内を頼んでもいいか」キュッキュ 侍「…ああ」 ロン(めっちゃニヤニヤしてる) 直「そうだ、個人的に僕はドストエフスキーの「弱い心」を推しておこう」 ロン「どんな話なんだ?」 直「実際に読んだほうがいいとは思うが凡人の為に説明してやろう。締切のある仕事を請け負った主人公が、初めは「まだ大丈夫」と慢心し若干自己暗示をかけて結局作業に手を付けずじきに「そろそろ手を付けなければ」と思いつつも手を付けず最終的に「そろそろやらなければ」とやっと思ってようやく仕事に手を付ける。はじめ、意外と順調に進んでいる内は「もしかしたら終わるかもしれない」と思う、というか終わるだろうと自己暗示をかけることで自我を保たせ仕事を続けるが結局作業が終わらないまま締め切りの時間になってしまいその男は発狂する。しかも締め切りを仮に破ったとしても心をおかしくしていなければ次があったというのに自分ですべてを台無しにしてしまったというどうしようもなさがなかなかアイロニーを」 ロン「こえーよ!!!」 直「何だと」 ロン「妹にそれ見せるつもりか」 直「…では逆に訊くが、君は何がいいと思うんだ」 ロン「え…普通に…青春ものとか恋愛ものとか…」 レイ「ロンかーわいーvv」 リョ「…」 ビバ「……」 直「………」 侍「…………」 ロン「生温い目で見んなよ!くそ、いいよ他ので!!」 レイ「ええええええええ」 バァン 「劇の内容悩んどるんやて!!?」 ・そして安定の手塚 ・ヨン→マグマ大使推し ・直→怪談推し ・サムライ→陽だまりの樹 ・リョウ→ユニコ ・ビバリー→アトム ・ロン→ハトよ天まで ・レイジ→ガラスの城「却下」 静流とmowが微妙に… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.08.16 22:50:47
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