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長押 綴

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2015.06.18
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カテゴリ:◎2次裏漫
白魔法使いは生の魔法が得意だ。

けれど、白魔法使いの最も慕う家族を、白魔法使いは今日も生み出せない。

いくつもいくつも量産される家族達を、その家族の使い魔だった鏡の精霊は見守る。

鏡の精霊もその家族の元となるあの人を愛していた。

だから、鏡の向こう、もしもの世界で生きているあの人の元へ行ったこともある。

あの人は気付かなかった。鏡の精霊などあの人にとっては空気と同じ。

あの世界、白魔法使いの方が死んでいる世界で、あの人は狂っていた。

今の白魔法使いと同様に。


あの人に似た家族達を、白魔法使いも、使い魔達も、殺すことができない。

だから家族達を野に放つ。

あの人に似ている子なら、強く綺麗に生きていくだろうと。



家族達が白魔法使いの結界を離れた後、異形化して、苦しみながら周りを傷付けながら死んでいくことも知らないで。





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最終更新日  2018.03.12 21:59:34
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