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カテゴリ:◎2次裏漫
白魔法使いは生の魔法が得意だ。
けれど、白魔法使いの最も慕う家族を、白魔法使いは今日も生み出せない。 いくつもいくつも量産される家族達を、その家族の使い魔だった鏡の精霊は見守る。 鏡の精霊もその家族の元となるあの人を愛していた。 だから、鏡の向こう、もしもの世界で生きているあの人の元へ行ったこともある。 あの人は気付かなかった。鏡の精霊などあの人にとっては空気と同じ。 あの世界、白魔法使いの方が死んでいる世界で、あの人は狂っていた。 今の白魔法使いと同様に。 あの人に似た家族達を、白魔法使いも、使い魔達も、殺すことができない。 だから家族達を野に放つ。 あの人に似ている子なら、強く綺麗に生きていくだろうと。 家族達が白魔法使いの結界を離れた後、異形化して、苦しみながら周りを傷付けながら死んでいくことも知らないで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.03.12 21:59:34
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