|
カテゴリ:◎2次裏漫
毎日、目の前で喪った彼の代わりに彼女を抱く俺は、もう壊れているのだろう。
気絶する直前まで彼の名を呼ぶ彼女も、もう壊れているのだろう。 だけど恋人を喪った俺も、彼女も、同様に救助の手を求めはしない。 一緒に生きて帰りたい相手は死んでしまった。 そして救助の手に縋れば、その現実に向き合わなくてはいけない。 だから俺は彼女を恋人の名で呼ぶ。 彼女は俺を恋人の名で呼ぶ。 その内ここにある食料も尽きて、俺達は互いの体を貪り合うのかもしれない。 そんな日が来ることを待ち望んで、俺は今日も彼女を強く抱き、肩を千切り取りそうなほど強く噛んだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.12.22 05:55:36
コメント(0) | コメントを書く
[◎2次裏漫] カテゴリの最新記事
|