恐怖の通勤電車
出勤のために乗った電車が止まり、気がつくと乗客は私だけになってた。きっと何かあって、全員降りてくださいってアナウンスがあったんだ。私、スマホ見てたから気がつかなかったのかな?でも、もう降りることはできない。電車が動き出した。私1人を乗せて。電車はやがて小さな駅のホームに入って動かなくなった。降りてみるとそこは名前の表示も何にもない駅で、白っぽいコンクリートの壁と天井に囲まれて、ホームだけがあった。私の他には誰もいない。乗って来た電車はいつの間にか消えていた。不安になってそこから抜け出そうとしたけど、出口がなくてどこへも行けない。どうしたらいいの?どういうこと?と、どこからか駅員さんらしき人が現れた。あんた、何やってるんや!早く、あれに乗って!と言うから、見ると、どこからか電車が現れてホームに入って来た。慌てて乗り込む私。走り出した電車には、乗客がいっぱい。気がつくと、電車は見知らぬ街を走っている。知らない行き先を告げる電車。知らない駅。その次もその次も知らない駅。どうしよう。ここがどこかわからない。ちゃんと職場に辿り着けるのか。電話かけなきゃ。絶対遅刻だ。遅れますって電話しなきゃ。カバンの中を探したけど、スマホが見つからない。どうしよう。忘れて来た?そんなはずないよね。電車の中で見てた。ゴソゴソ探してる内に見知らぬスマホが私のかばんから出てきた。どこかで私のと入れ違ったの?だけど、ともかく電話をかけなきゃ。でも、ダメだ〜 かけられない。ロックされてる。そりゃそうだよね。私のじゃないもんね。あ〜 どうしたらいいの?ほら見て!ミニだ。いいね〜隣に座った女の人が話しかけてくる。ミニは夫が欲しがってるクルマ。見ると、電車の近くに赤いミニ。あ、これ路面電車だったんだ。賑やかな街。まわりにクルマがいっぱい。はい、ミニはかわいいですよね〜あ、私が好きなのは古〜い昔のミニなんだけど。って、普通に答える私。そ、それどころじゃないんだよ。私、仕事に行かないといけないんだよ。だけど、着く駅着く駅知らない駅。窓から見えるのは、初めて見る景色。降りなきゃ。私の目的地には着きそうもない。でも、降りてもここがどこなのか、どうすればいいのかわからない。どこか遠くの街みたい。歩いても多分何時間もかかってしまう。電話もかけられない。だいたい、家にも帰れない。あ〜 どうしよう。その時、目覚ましが鳴った。夢だったんだ。どんなに安心したことか。心底ホッとした。無断欠勤は避けられたのだ。普段なら目覚まし鳴ったら、ああ仕事か〜行きたくない、このまま眠ってたいって思うのに、普通に仕事に行けるのがありがたく思えたもん。久しぶりにこんなリアルな夢見たわ〜夢の中では現実だと思ってたもん。こんなこと、ありえないのにね。夢ってヘンだな〜目覚まし鳴らなかったらどうなってたんだろう。どこに向かってたんだろう。続きは見たくないけどね。にほんブログ村にほんブログ村人気ブログランキングへ[新品]ポーの一族[復刻版] (1-5巻 全巻) 限定BOX入り価格:2852円(税込、送料別) (2022/1/29時点)楽天で購入