WHATSMAN@NNN

今の職場にきて数年がたつが、
経験って奴の持つパワーは
やはり相当のものがある。

一つの事象を目の前に提示されたとき、
それの解釈の仕方が、
また回答を出すスピードが
かなり変わってくる。

対応方法として想定する選択肢の数が
格段に増えてくる。

頭が良ければいいが、
体を張って覚える遠い空STEELOの俺にとっては
経験から学ぶ、ということが本当に多かった。

逆に言えば、
経験を積むことで、
今まで見えなかった壁に目が行く。
何も考えなければ、
そのまま突っ走ったものも、
簡単には進めなくなる。
当然、悩むことも増えてくるから、
白髪も増える。

白髪はさておき、
悩みが増えることはマイナスな要素ではなく、
どこまで想定できるか、という
物事を進めるうえでクソ重要な部分にいきつく。

想定の範囲内、って言葉が意味するヤツ。

こういう話は、
仕事だけにとどまらず、
HIPHOPにおいても同様やろう。

KRSが本で書いてたりしたが、
ディールについても同じだし、
ライブ一つとっても同じハズ。

単純なことと思ってこなしてきたことも
思索を深めていくことで、
見えてなかったものが見えてくる。

考えすぎ、や、考えるだけ無駄、
という風にとらえる人もいるかもしれんが、
マジで冗談じゃねえ。

考えるだけで終わったら、
たしかに、そりゃ意味がねえ。

が、行動する上で、
その先を考える、
あらゆる方向から考える、
ってのはクソ意味がある。

深く考えてこそ見えてくる。
I THINK VERY DEEPLYってことだ。

クソ考えたうえで、
危険性を考慮しながら、
それでもこの選択をするしかない、
って選んだ選択と、
何も考えずに目の前にぶら下げられた
選択肢をつかむのとでは、
同じ結果になることもあるが、
そうでないときも多々ある。

あえて考えないようなふりをして、
確信犯的に物事を進めるという手口もあるが、
そんな場合でも、
リカバリーする方法を用意しとけば、
何かあっても被害は小さい。

HIPHOPを志したものとして、
まずは負けるわけにはない、
という意地を持っとる。。
その辺の訳のわからん連中に、
B-BOYとして、
仕事に関しても負けられん。

フリースタイルについて、
俺はかなり苦手な部類に入るが、
このフリースタイルにおいて、
重要なのは、
オンタイムでどこまで考えが及ぶか、
ってことやないやろうか。

じっくり準備ができないときは、
この手法が仕事においても相当に役立つ。
上司や取引先と話しながら、
次の手を考える。
さすがに韻は踏めんが、
それでもなかなかいい出来栄えをだすときもある。

このフリースタイルも
経験から得るものも大きい。
単にキャリアが長い、とかそういうことじゃない。
ギュギュッと詰め込んで
練習した人も、
フリースタイルはうまくなる。
パターン化される部分もあるし、
イメージを連鎖させていくSKILLも格段に変わる。
これも仕事と一緒。
頑張れば頑張る分だけ、力が付く。

HIPHOPを仕事に持ち込めない部分としては、
売られたバトルをすべて買うわけにはいかない
ってところくらいか。

基本的に、俺はバトルを好まないし、
仕事上では喧嘩するより、
うまく丸めることの方が重要とみとる。
敵よりも味方を作るってこと。
最近は特にそう思う。

ただただ、
HIPHOPで研磨した意地だけは
ゼッテーに捨てるべきじゃねえ。

意地って言葉には
相当なパワーがある。

意地のために、
仕事でもなめられたくないのが
B-BOYとしての基本やろう。

今日はこれで。

ピース。