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カテゴリ:科学本
「砂時計の七不思議 ー粉流体の動力学」田口善弘(中公新書)
P99 液体と気体の区別について。例えば、と密度をとって議論している。液体状態の水素の密度とボンベの中の圧縮空気(気体状態)の密度はほとんど変わらない。だから「どんな気体よりも密度が大きいものが液体である」とか区別しようとしてもそれはとても危うい。 P139 昔よくみかけたおもちゃのバランスボールの話。 これ 高校の時とかだと「運動量保存則」に絡めて考えたけど、ここではそのエネルギーの伝わり方について議論されている。一方のボールがはじかれると音としてエネルギーが他端のボールに伝わる。固体中の音速はとても速いので一瞬の出来事のようにみえる。 P144 振動で誘起された粉体の「液体状態」について。「食卓塩の小瓶の中に入れられた湿気除去用の焼き米が、瓶をトントンと小刻みに叩くと塩の表面に上がってくる現象」はいまだにはっきりとは説明できていないらしい。「大きい粒子が下に下がるには小さい粒子に比べて大きな隙間が必要なので下がりにくい」という説と「粉体の対流」説がある。どちらに軍配が上がるのか。非常に興味深い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年10月16日 14時06分42秒
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