実家の台所。
じいさんの椅子に自分の椅子をぴったりくっつける息子。
「最近、甘え方がうまくなったなあ」
今までは、「甘えたい」気持ちを「ちょっかい」で表現していた。
2年生の頃の担任や隣のクラスの先生にツバをつけて逃げる。
これ見て、仰天の私。
先生に謝り、息子に注意。
二人の先生が言ってくれた。
「お母さん、いいねんで。こういう形でも関わろうとしてくれることが嬉しいから」
たいてい、ツバつけて逃げるという行為をすると嫌がられる。
しかし、息子の甘える手段は、これしかなかった。
それをこんなふうに受け止めてくれた先生が何人かいてくれた。
最近、息子は、この行為をしなくなった。
先日、ディサービス中の息子を陰からのぞいてみた。
先生の膝に座って、指しゃぶりしていた。
そして、また、笑って、走って、遊び出した。
先生の膝に座ると安心するらしい。
この日、初めて見せた行動だった。
大人もそうだけど、信頼してる人にしか甘えられない。
いきなり知らない人にぎゅっと抱きしめられたらびっくりするし、
「拒絶されるかも」と思えば、近づきにくい。
この先も上手に甘えながら、成長できたらいいなあ。
息子も私も。
ついでに、夫も(笑)