3102726 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

りらっくママの日々

りらっくママの日々

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2009年12月25日
XML
今日の日記(サンタさんから良い子認定証と「小公女セイラ(最終回ネタバレ)感想」)




「ある女の話:カリナ53(就職)」


青山くんのことは大好き。
大好きだけど、最近私の中で葛藤している。

バレンタインデーがあって、ホワイトデーがあった。

普通なら盛り上がってそのまま体を許すこともあるのかもしれない。

でも、私はワザと電車で出かける場所を指定して、
その日が来るのを先延ばしにした。

暗がりや公園でされるキスが甘くて熱い…

その度に体が高揚して怖くなる。
いっそこのまま二人きりになれるところへ行って、
青山くんに全て預けてしまおうかと、体の誘惑に負けそうになる。

服の上から青山くんが私の体に触れる。
その手を掴んで離す。
だけど誤解されたくなくて、
好きだって、自分からキスをする。

青山くんがその度に、
困ったような、淋しそうな、でも納得しなきゃいけないような、
複雑な表情を浮かべる。
私もごめんねって顔をしてるみたいで、
青山くんが大丈夫だからって頬を撫でる。

今が冬で良かったと思う。
外なら無理に服を脱がされることも無い。

卒業式が終わると、
赤木くんのラストライブがあって、
春休みはライブに行ったメンバー、
青山くんとイグチくん、マッシーに赤木くん、時々誰かが加わって、
飲みに行ったり遊びに行ったりした。

社会人になっても、時々こうして遊びに行きたいね。

あまりにも楽しくて、
そんなこと口々に言い合ったけど、
それは、本当にできるかわからないから口に出てる言葉だってわかる。

いつかこうしてまた集まりたいって、
言葉にして約束にすることで、
実現させようとしてるんだと思った。

それ位、まだ社会人になったらどうなるのか見えなくて、
みんな不安だったと思う。

成人したはずだけど、
学生を終わることで子供の時代とお別れするんだって、
現実が迫ってきていた。

桜が咲く頃になると、
入社式があって、研修があって、
慌しく会社に慣れたり勉強する時間は、
短いようで何だか長い。

私は慣れない会社生活にちょっとメゲていた。

私に仕事を教えてくれる先輩に当たる人が短大卒だとかで、
大学卒の私は何かと目の敵にされていた。

「何にも仕事できないくせに私より給料いいんだよね。
いいよね~大卒は。」

「ま、いーじゃない。
そのうち男の人たちと同じようにバリバリに働かされるんだろうからさ。
そのうち給料分働くって。」

そんな声がトイレや給湯室で時々聞こえると、
何だか悲しい気持ちになった。
入ってから知ったけど、この会社に総合職の女性は少ない。

仕事ができないからこんなこと言われるんだ。

私はなるべく仕事を覚えるように努力しようと思うのに、
今度は同期の女子が言う。

「隣のハゲがうるさいんだよね。
私のこと係長に育てるとか言っちゃってさ~。」

彼女は父親がこの会社にコネがあるらしい。
上の人たちは元から彼女には愛想が良かった。
でも、影でこんなことを言う彼女に、
正直私はウンザリしていた。

上の人たちは、
「あの子は仕事ができそうだし、いい子だよね」
って、話してるのに、
そんなことを言う彼女のことを何だか好きになれなかった。

マッシー、ミキ、ユウと入社早々に飲むことになって、
その話をすると、

「そういう女いるいる!
上とか男の前では出さないんだよね~。
うちの会社なんてさ!」

と、グチグチぶっちゃけ大会になった。
マッシーは、GW明けには先輩に付いて出張が待ってるらしくて、
すごく緊張するって言ってた。

青山くんは、同僚の子は私のことを信用してくれるから、
そんな本心を話してくれるんじゃないかな?
なんて言うから、
私もそうよね…なんて。
それ以上話せなくなる。

正直な話をすると、
彼女が影で言ったことが、
全部私が言ったことになっていた。

髪型や背格好が似ていたせいなのか何なのか、
よくわからない。
どうして彼女じゃなくて私が言ったことになってるのを、
周りが信用するのかも。

私っていつもそうじゃない?

自分の状況を話すと暗くなるので誰にも話してなかったけど、
アオヤンもマッシーたちも、状況に文句を言いながらも、
少しは新しい状況を楽しんでいるようだった。

こんなんで会社生活続くのかな…

私は気弱になっていた。


まあ、こんな感じで、
私はとにかく会社を長く忘れられるGWが来ることだけを心待ちにしていた。

青山くんとは動物園や映画に行くことになっていた。
水族館も。
私達は何かを観賞して、
お互いが思ったことを聞いたり話したりするのが好きだ。

青山くんが、何が楽しくて、何を感じて、何に興味があるのかが聞きたい。
彼も同じように私の話を聞いてくれるのが嬉しい。

連続して会うなら泊まりにすればいいんだろうけど、
キスまでしかしてない私達で、
青山くんがいきなり旅行に行こうなんて言うはずも無かった。




前の話を読む

続きはまた明日

目次





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009年12月25日 17時58分55秒
コメント(0) | コメントを書く
[ある女の話:カリナ] カテゴリの最新記事


PR

プロフィール

りらっくままハッシー!^o^

りらっくままハッシー!^o^

カテゴリ

フリーページ

お気に入りブログ

体調不良? New! 千菊丸2151さん

カレンダー

コメント新着

 千菊丸2151@ Re:アカデミー賞授賞式(03/11) りらっくママさん、お久し振りです。 「君…

バックナンバー

2024年06月

ニューストピックス

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.