カテゴリ:教育、子育て、自転車旅行
船の係留された港。
エメラルド色の海水の表面が傾いてきた陽を浴びて、細かく光る。 コの字型の港をぐるっと回っていく。 往路で立ち寄った“サニーマート”をすぎる。 少し右手の道を戻り、コンビニで休憩、腹ごしらえ。 「竜串まで行って、そこでゴールにしよう」 「うん!」 日程的には四国一周はできないのはわかっていた。 室戸と足摺の二つの岬は制覇することは決めていたけれど、その先どうするか、どこで走り終えるかは、はっきりとは決めていなかった。 竜串まで行って、そこからは宿毛までバスで輪行することにした。 ちゃりこもホッとした様子だった。 321号線を走る。 四国を自転車で走るのは、これが最後だ… 寂しい気持ちがする。 ちゃりこに何が残っただろう… 港から離れても、まだしばらくは海沿い。 左手に穏やかに見えていた。 しばらくすると、道が内陸に入り、海の姿が消えて上り坂になった。 松崎台地、とある。 普通のバス通りだけれど、疲れのたまった体にはキツい上り坂だ。 ギアチェンジでやりくりする。 いや、 私は少し、サドルから下りて、自転車を押していく… 今回の旅行では、ちゃりこのほうががんばっているなあ… やがて、山に囲まれた田園風景。 傾いた陽を受けて、 山が光る。 稲が流れる。 風がすぎる。 私達は走る。 竜串へ向かって走る。 四国の空気を吸って、 四国の匂いを刻んで、 四国の人たちの笑顔を抱いて… 私達は走る。 走る。 走る。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年11月15日 12時27分16秒
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