1億kmのロマン ~火星~
火星は、肉眼ではとてもとても、小さいです。28日に火星をご覧になった方も見られたとはいえ、実感としては「小さかったなあ」という感もあったかもしれませんね。■ 28日 火星が地球に接近!!(クリックすると動画が見られます)写真は、光学ズーム10倍での撮影です。動画は、肉眼レベルと同等の映りです。チカチカしているのは、ビデオカメラではなく、デジカメ撮影のためです。ホントは、専門のデジタルビデオカメラがいいんですけどね・・・私が、カッコつけて名づけるならば火星鑑賞は「一億kmのロマン」といいたいです。一億キロの距離はどれくらいか、想像つくでしょうか・・・東京から富士山までの距離はおよそ100キロといわれています。その1,000,000倍の距離です。(正確には28日の距離は9933万kmですけどね・・・)そんなに離れた地球のきょうだい(太陽系)が肉眼で見られるということが、感動的に思えます。火星にたどり着いているのは、NASAの探査機だけです。おそらく、どんなに早くとも、あと1世紀は人類未踏の地のままでしょう。まあ、そんなわけで、火星の接近を楽しみにしていました。正直に告白しますと、何年も火星を見続けている私には、特別大きくは見えませんでした。それも、ある程度分かっていたことですがもし、1人でも火星に興味を持っていただけたら嬉しいなあと思っていました。なので、最初から火星の大きさについて、理屈はいわないようにしました。冬の大三角形のベテルギウスの存在もあえて説明しないようにしました。「天体はややこしいな」と思われないためです。天体観測がいいのは、お金も道具も必要なく人類誰でも地位も肩書きも関係なく、皆平等の条件の下で鑑賞できるのが、素晴らしいことです。何十万年も昔の人類の祖先も、星や月をそして火星も眺めていたかもしれません。空が晴れていて(夜中ですが)雲もなく澄んでいて周りが暗いところならば、いつでも火星は見られます。一度慣れれば、すぐに見つけられるようになります。暇な時は、1億キロの先を見つめてみませんか。嫌なことも、少しは薄らいでいくかもしれませんよ。■ オマケ 枝に挟まったお月様(笑)