カテゴリ:青波
延々と“0”が続く展開。
解説を福本豊がやっていたら、 再びあのフレーズを聞けたかもしれない。 「たこ焼きみたいやね」 そして、延長10回にやっと入った1点に……。 「たこ焼きに爪楊枝がついたな」 やはり、金子と岩隈の投げ合いは楽しい。 「最後に金子が勝つからだ。勝つから楽しーんだ」 とは『スラムダンク』の仙道彰が使った言い回し。 まァ、この試合に限っては、両者勝敗付かずだったが。 9回無失点、9奪三振という快投を見せた金子。 最大の危機は6回表、一死一・三塁という場面だった。 打者・山崎は、こういう場面に強い。 配球を絞り込んで振ってくるからだ。 しかし、金子・鈴木のバッテリーは、その4番を翻弄。 的を絞らせず、空振り三振! 圧巻だったね。 ただ昨日、ヒーローに選ばれたのは金子ではない。 たこ焼きに爪楊枝をつけた男。 アーロム・バルディリス。 カウント0-2と追い込まれ、続く3球目だった。 4番手・青山の落ちないフォークは、 ほっともっと神戸のガランガランな左翼席へと弾け飛んだ。 打った瞬間、それとわかる当たりだった。 ホームインする直前、ヘルメットをポンと後ろに放り捨て、 ナインからはサヨナラ劇恒例のウォーターシャワー。 しかし、どこか憂いの表情。 そんなバルディリスに坂口は歩み寄り、 両手の人差し指を天に向ける。 そして、バルディリスも右手の人差し指を天に……。 なんか様子がいつもと違うな、と。 いつもだったら、ジャンピングハイタッチでしょう、と。 その理由はヒーローインタビューで明らかになる。 実は前夜遅く、バルディリスの祖父が癌で他界したそうだ。 急遽、帰国することになった母を空港に送り届けるなど、 一睡もできずに臨んだ一戦だったという。 「でも、こういう大事な試合でチームのためにも しっかりしようという気持ちだったから、 勝利に貢献できて嬉しい」 声を震わせ、熱くなった目頭を押さえる姿。 彼にとっても、我々にとっても忘れられない本塁打となった。 それにしても、試合後の星野監督。 「フフフ、……ふぅー」って。 ☆☆☆ 因みに今、オリックスは乱打戦の末、敗戦間近。 伊藤が西武戦で骨折させられちゃって、 昨日は鈴木が走られまくっちゃったので、 今日のスタメンマスクは辻だったのだが……。 先週、ノーヒッターを阻んだ牧田が、 今日も“中山キラー”ぶりを発揮して大爆発。 一方、バルディリスも昨日の勢いそのままに大爆発。 でも、負けそう。あ、負けた。 Please crick here !! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.09.14 21:36:58
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