カテゴリ:青波
遅ればせながら、今季初の生観戦である。
今年もついつい薄着で出掛けてしまい、 神宮球場の左翼席で震える羽目になってしまった。 9回表の時点では2時間半ほどだったのが、 まさか延長11回、4時間近くの熱戦にもつれ込むとは。 今日は久しぶりだし、あえて!長々と書くぞ。 試合前のスタメン発表。 オーダーには意外な名前が並んだ。 1番・森山、2番・野中、3番・大引、 4番・李大浩、5番・バルディリス、6番・安達、 7番・川端、8番・鈴木、9番・木佐貫。 坂口が前節の巨人戦で右肩脱臼してしまったため、 森山、野中という快速コンビを1・2番に。 普段2番を打つ大引は3番に置き、 更に6番に新人の安達を初めてスタメンで使ってきた。 ……アレ!? キャプテェェェエェン!? 貧打、拙守、故障者続出という三重苦にあって、 現在、チームは泥沼の6連敗中。 はたして、この打線で打開できるのか!? そんな中で始まった試合。 先制点は2回、ヤクルトだった。 二死から、まさかのロマンかよ! 投手とは思えない技ありの一打orz その後も、田中に安打を許して満塁。 しかし、ここで崩れ切らないのが今年の木佐貫だ。 森岡をフォークで屠り、最少失点に抑えると、 以後、危なげない投球を見せていく。 問題は、やはり打線だった。 3回、先頭の川端がチーム初安打を放つも、 続く鈴木が初球をゲッツー。 4回、これまた先頭の野中がファールで粘り続け、 せっかく内野安打をもぎ取ったのに、 3番・大引は2球目をあわやゲッツーの三ゴロ。 走ることも、送ることもせず、俊足の走者を殺した上、 更に次の4番・李大浩が注文通りのゲッツー。 6回には、数少ないポイントゲッター・バルディリスが、 何やら足を痛めたらしく、ベンチに引っ込んでしまった。 あまりの酷さに苛立って、怒って、呆れ果てて……。 「馬鹿か!!!!!」 思わず声に出てしまったよ。 ってか、左翼席で吐かれる嘆息がどれだけ多かったか。 ところが、遂に流れが傾く。 7回裏、木佐貫が二死満塁のピンチを凌いだ直後=8回表。 岡田監督が1枚目のカードを切ったのだ。 代打・後藤。 5球目を引っ叩き、初めて二塁を踏んだ。 普段ならここで適時打待ちの岡田監督だが、川端には犠打。 一死三塁。 48の自滅技“鈴木に代打を出さない病”が 発病する恐れもあったが、代打・北川。 低めの球を上手く掬い上げると、打球は距離十分。 見事、犠飛で同点である。 よぉし、これでわからなくなったァ! しかし、懸念はあった。今年、平野がよくない。 去年のような絶対的な信頼感が感じられない。 案の定、先頭打者に安打を許すと、 畠山にフェンス直撃の二塁打を打たれ、 勝ち越されてしまう。 Bs 000 000 01 S 010 000 01 残すは9回表。ヤクルトはバーネットをマウンドへ。 前列で観戦していた親子が、席を立った。 その隣で観戦していた4人組も諦めた様子だった。 でも、この試合はここからが長かった。 先頭は代打・T。 しかし、怪我で試合から長らく離れており、 まともに打てるかは疑問符が付いた。 投ゴロ。 次は野中。 実はここまで自分の持ち味を生かすべく、 逆方向に転がそうという姿勢は好感度が高かった。 三遊間を抜ける安打。 一死一塁。 相手は外国人投手だ。揺さぶれ、揺さぶれ! 左翼席からは「走れ」コール。 大引、あっさり見逃し三振。 二死一塁。残るは、李大浩のみとなった。 ポンポンとストライク2つ。 野中は何故か走らない。我が家も観念した。 ところが、李大浩は伊達じゃなかった。 カウント3-2から、6球目を強振! 打球がこっちに向かってくる、向かってくる。 ほぼ真後ろ、3メートルくらいだろうか、通路に着弾! Bs 000 000 012 S 010 000 01 左翼席、狂喜乱舞である。 敗北まであと1球という土壇場からの逆転劇。 いやあ、いい試合だったなあ。 誰もが、そう思った。……に違いないのだが、岸田が。 勝利まであと1球と追い込みながら、藤本に同点打orz Bs 000 000 012 S 010 000 011 今季初の生観戦は延長戦へと突入した。 延長10回表、オリックスは押本を攻め立てる。 まず、先頭の後藤がセンター前へ。 すると、川端がまたも犠打成功。 打席には、鈴木に代わって守備に入っていた斉藤。 ……だったのだが、初球を内野フライ。 一体、鈴木といい、斉藤といい、何を考えているのか。 頼むから“進塁打”って言葉を覚えてくれよ。 案の定、次の中村が安打を打っても還って来られず、 代打・荒金も遊ゴロに倒れて無得点。 引き分け規定の3時間半まであと13分。 マウンドには、香月。今、ウチの中継ぎの中では、 最も安定感があるかもしれない男。 三者凡退! 時間も、まだ残っている。 Bs 000 000 012 0 S 010 000 011 0 延長11回表ッ! ヤクルトは左腕の日高を送り出してきた。 野中、右飛。 大引、またも右飛。 あっという間に二死である。 またしても、李大浩頼りの場面となった。 しかし、次の打者はバルディリスの代役・山崎。 臭い所ばかりを投げてくるのは容易に想像できた。 はたして、結果は臭い所どころか、 明らかなボール球を4つ投げて四球。 んん? ここで、ヤクルトベンチは日高を降ろし、 増渕を登板させてきた。 んんん? 一緒に観戦していた家族には、 大胆にもこう宣言してみた。 「チャンスが出てきた。山崎が繋いだら、勝つ」 増渕は球威で勝負するタイプで、 決して制球力の良い投手ではない。 更に、この場面を想定して万全な準備をしてきたか? 繋ぎさえすれば、今日2安打の後藤だ。 初球、ファール。 2球目、ボール。 3球目、ボール。 4球目、ストライク。追い込まれた。 そして5球目。泳いだバッティング。 力ない打球がショートへと転がる。 ショートゴロ・オブ・ザ・ショートゴロである。 しかし、山崎が全力疾走。 アレ、ショート荒木の動き、緩いぞ? 一塁ベースを踏んだ後にヘッドスライディング。 判定は、セーフ!!!!???? 繋いじゃったよ。 後藤だァァァァァ! とはいえ、二塁走者は鈍足の李大浩。 単打では得点できるかどうか微妙である。 ……とか思っていたら。 また捕手が敬遠気味に構えているゥゥゥゥゥ! んんんん? 「今、打席にいるのは打率.240台だぞー」 「正気かー」 「次の打者は打率.290台だぞー」 「しかも今日2安打だぞー」 「流石に三塁からなら李大浩でも還って来るぞー」 いろいろ野次ってみたのだが、 ヤクルトバッテリーは考えを改めない。 二死満塁。 じゃあ、仕方がないよね。川端、やっちゃいなYO。 ってことで……。 右中間真っ二つ。走者一掃。 Bs 000 000 012 03 S 010 000 011 0 普段はウチがやるような自滅でしたな、ヤクルトさん。 ということで、最後はミンチェが〆て試合終了。 いやァ、野球はまさに2アウトからだわ。 素敵な笑顔だったね、今日のヒーロー。 今日も好投が勝ち星に繋がらなかったけど、 試合後に笑顔が見られてホッとした。 流れを変えたのは、間違いなくキャプテン。 今日はベルが来ていて、ウチの子に手も振ってくれたよ。 因みに、我が家に帰って録画を見てみたら、 李大浩の大ファールと本塁打のシーン、 家族全員ガッツリ映っていた。 バーネットは今季初失点だそうで。 Please crick here !! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
見てたのね。
七裏にバファローベルが外野スタンド下に来てたのでツーショットをとってもらいました! 今日は体調不良なのと館山なので観戦回避してBSでの観戦を予定してます。 (2012.05.20 09:34:39)
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