映画の脚本
というのは非常に重要なのは解るだろう?
今まで生きてきて、観てきた映画の中で
脚本がいい加減で心に残った作品ってあるだろうか?
<『死霊の盆踊り』などは、ある意味残っているが・・・。>
子供の頃、TVで放映されたのを観て、(多分クリスマスの頃)
オチに、
『工エエェェ~ェェエエ工!!』
と、唖然として、その後に心地の良い充実感に満たされた作品がある。
そしてその後も、繰り返し観てしまいたくなる、中毒性。
恐らく、初見で観た人間は、「100%」引っかかる。
そんな映画、後にも先にもこの作品だけである。
否、今後も出てはこないだろう、間違いなく。
それ程、脚本が秀逸だったのだ。
その作品はその年のアカデミー賞において、
10部門ノミネート、7部門受賞
と言う快挙を成し遂げる。
勿論、脚本賞もだ。
しかし・・・、
当初は、脚本を担当した人物が演出をする予定でもあった。
実は、主演俳優によって、
『新人監督では不安』
との意見が出され、それが通り、以前その俳優と作品を手掛けた監督が招聘され
創り上がった。
純粋にその脚本家は、『良かった。』と思っただろう。
脚本家としては、受賞もしたし、栄誉も得た、
だが・・・、
演出家としてのデヴューは飾れなかった。
1973年の事だ。
その脚本家は、
1982年、Nick Nolte出演の、
『CANNERY ROW』
という作品を脚本兼任で、初めて仕上げる。
日本ではTV放映された。
日本では、余り知られていない作品だろう
そして・・・、
1989年、決して大きな作品ではなかったが、
出演俳優には、若手の活きの良い俳優を使い、
脇を固めるのは実力派のベテランを配置する手堅い構成の、ある作品を手掛けた。
野球を題材にして、コメディタッチ、落ちこぼれが、
徐々に成功していく、と言うプロットは定番ながら、
脚本家・演出家の腕も問われる、なにげに難しいジャンルだ。
ともすれば、退屈極まりない物になってしまう。
作品は、日本でも大ヒットし、主演していた俳優たちも
この作品以後、大きな作品の主役を務めるに至った。
1973年のあの時から、16年の歳月を経て、
脚本家の彼にすれば
念願が叶った、まさに瞬間だったろう。
まるで、彼の脚本による作品の様な話だ。
当時にしても、恐らく、1973年の、あの作品の
『脚本家』
が、監督した等、殆ど解説にも出て来なかったんじゃないだろうか?
今でも知らない人のほうが圧倒的に多いだろう。
そんな事は、良いのだ。
映画は間違いなく、心に残っている。
めぐり逢えたら(原題;SLEEPLESS IN SEATTLE)1993年
<Tom Hanks&Meg Ryan 出演>
の脚本を、担当し流石の腕前を見せつけた。
クォーターバック(原題;THE PROGRAM)1994年
で、監督・共同脚本を。
潜望鏡を上げろ<DVDタイトルは『イン・ザ・ネイビー』>
(原題;DOWN PERISCOPE)1996年
で、監督を。
2006年には、
フライボーイズ(原題;FLYBOYS)共同脚本
という、戦争アクションという新しいジャンルも手掛けた。
ほとんどがコメディで、それでいて、
心に残る作品が多いのが、彼の作品の特徴だ。
David S. Ward (1945年10月25日~)
は、これからも、心に残る『コメディー』を書き上げてくれるだろう。
そう、
『スティング(原題;The Sting)1973年』
と
『メジャーリーグ(原題;MAJOR LEAGUE)1989年』
の様に。
David S. Ward~IMDb
※ 人物画像は全て、IMDb様のを、拝借しております。
まずかった場合は、即刻削除します。
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