ロンドン　ドックランズ・ストーリーズ~Stories of London Docklands

今日、仕事から帰ってきたらゴーカート男がいう。

「俺、ポルトガルへのチケット取った」


前々から言ってはいたのですが、どうやら明日の夕方ポルトガルに出発し、
来週の月曜日に帰ってくるとのこと。

一番の目的は、パスポート及びＥＵのＩＤカードを取得することだ。
ロンドンで待っていても、それよりポルトガルに行ってしまった方が早い、
それを前回学んでしまったからである

そう、ちゃんと手早くこなせばリスボンで1日で取得できるのだ。

でも、いいかげん、パスポートなど大切なものはもう2度と簡単になくさないでほしい。
その度にポルトガルになって行っていられないもの。


そして、今回、もうひとつポルトガルに行く決心をしたのは、
アメリカ（合衆国）に住んでいる彼の妹が、今母親のいるアベイロに滞在しているのだ。

ゴーカート男のお気に入りの妹、
そして、久しぶりにお母さんに会うのを楽しみに
ポルトガルにいく。

尚ロンドンの大使館で、イミグレーションに必要な特別なレターを作成してもらっていくので
パスポートなしでも渡航できるというわけ。

先日は、私が一人で日本に帰ったことだし、
これは、温かく見守ってあげようじゃないか（笑）

実際、私も一緒にいきたいけど2月末からは日本に2ヶ月ほど帰るので、
そうそう起業人に「突然なんだけど、今週休んでもいい？」なんて言えない。

彼は「いいよ」っていうだろう。
だけど、2月末まではしっかり働いておきたい。

今回もちらっと産休の話し合いをしたのだけど、
私としては、専業主婦になりたい気もするし、会社に迷惑をかけたくない気もする。
だから、彼のお手伝いをひと段落したところでやめてもいいかな、
そう思ったりする。

もちろん、それは子育てがどれだけ大変かに寄るのだけど
基本は子育てを犠牲にしてまで働きたくない。

で、起業人に
「会社が立ち上がるという大切な時期に、産休になってしまうし、　
　会社の重荷になりたくないと思っている」

と、ふと退職をほめのかす発言をした。

すると、彼。

「今の仕事はほかの人に当面やってもらうけど、でも新しい会社なんだし、
　いろいろ部署があるんだから、興味のあるところ、今までの経験を行かせる部署に
　産休から帰ってからいけばいいじゃないか。今のうちに、いろいろ考えて選んでおけばいい」

なんて優しいことをいう。

うーん。

今はあまり仕事や職に欲がないのだけど、
一旦、仕事から離れてしまうと、「働く」ということにおっくうになってしまうかもしれない。
それより、なにより、東京でまた裕福な？（大笑）サラリーマンに戻りたいな。
あの頃はよかった。
華々しくて、おしゃれもできて
仕事の帰りにカフェだの、レストランだのいって、
結構買いたいものも買ったりして。

とにかく、余裕があった。
そして街に選択肢があふれていた。おいしいもの、素敵なものがいっぱい溢れてた。

ロンドンは何につけても東京と同じような暮らしをするには
高すぎるし、選択肢が少ない。（レストランなどの競争も少ない）

そうだよ。
日本で働いている皆様、ここに一人、日本の生活が懐かしいって
うらやましいと思っている人間がおりますだ。（笑）
どうか、仕事をつまらないとか、なにか違うとか、思わずに、
今では世界の中でも暮らしやすい日本を見直してほしい、
そして仕事、生活を満喫してほしい。


なんて思いつつ、しばらくロンドンにいるんだったら
いつか日本で働くことも考えて（と、年が。。。）仕事には就いていた方がいいよね。

どうしたもんだろ、自分の将来がわからない。
わからないと同時に、あまり欲もわかない。。。
ハングリー精神がなくなってしまっている。（←実は、ここに焦りを感じるかな）


さて、少しは英国よりは暖かいだろうポルトガル、
いいなー、いきたいなー。食事もおいしいしなー。さかな、さ・か・な。（いつも食い気）

週末だけでも、と思ったけど、
無理をしても体によくないしなー。
Ｎｉｎｊａ君もいることだし、仕事もあるし、今回は我慢しよう。

ゴーカート男が、夕食を用意している私のところに来て、
隣のダニエル夫婦（すっかり、彼のマブ達になっている、表現古いな、笑）に

「僕が数日間留守にするけど、君の様子を見守っていてくれないかって聞いてみようか？」

なんていう。

そう、なんだか最近、優しいんだよね、彼。
私が前回日本を出発するちょっと前くらいから妙に「いい人」になっている。
彼も「いい人」だから、私も「いい人」になれる。
っていうか、私は常に「いい人」だよ、「耐える人」だったよ、うん。
きっと、それを感謝してくれるようになったに違いない？


彼の気持ちがようやく落ち着いてきたんだろう。
去年は彼にとって、怒涛の日々だったもの、思い起こすと。

このまま、平穏に毎日が過ごせればいいな、と思う。


そんなわけで。
明日の夜から月曜日の夕方まで一人。（＋一匹）

私の大好物、だけどゴーカート男は食べられない茶碗蒸しでも作ってみようかな。
いま、すごく食べたい気分。
うーん、茶碗蒸し、茶碗蒸し！
（でも、実は茶碗蒸し、作ったことがありません）

彼が手につけないから今まで食べられなかったもの、
いろいろ作って、楽しんでみよーっと。