かがやくまち、あげお (128) 八千代市図書館の考察2
おはようございます。AAN、秋池幹雄(090 9956 0480)です。上尾の図書館を考える会、事務局長 大友氏の標題の考察が公開されましたので、こちらでも、共有させていただきます。いろいろなご意見を、お待ちします。<添付> 八千代市立図書館の立地に関する調査報告 5月8日 大友 鉄道駅乗車客数調べ(2016年度1日平均) <東葉高速鉄道の各駅(公開されているデータは乗客数なのでそのまま掲載)> 東葉勝田台駅 15,446人 村上駅 2,749人 八千代中央駅 11,455人 八千代緑が丘駅 18,138人 <京成電鉄本線の各駅 (上記と比較しやすくするため乗降客数の2分の1を記載)> 勝田台駅 27,198人 京成大和田駅 6,224人 八千代台駅 22,257人 <参考> 上尾駅 41,747人 北上尾駅 15,495人 東大宮駅 32,642人 以上のように、村上駅は極めて乗客が少ない駅です。 中央図書館が立地する最寄り駅としては、常識ではありえないことです。 駅の南側には、イトーヨーカ堂の大型ショッピングセンターがありますが、電車での来客は極わずかと推測されます。イトーヨーカドーの利用客が中央図書館に立ち寄ることも稀と思われます。 路線バス.市内循環バスなどの最寄り駅への乗り入れ状況 村上駅へは、路線バスの乗り入れは1路線だけ。運行本数も1日2便、平日のみ運行。土日は運休です。これには驚きました。 中央図書館入り口前を通る路線バスは、北部にある米本団地と八千代中央駅を結ぶ1路線だけ。運行本数は毎時2便、時間帯によっては1時間に1便しか運行していません。中央図書館とバス停の中間に広大な駐車場があるため、バス停から中央図書館まで100m以上離れており、バス停にはベンチもなければ、雨宿りの天蓋もありません。利用者に不親切な図書館と感じてしまいます。 八千代緑が丘駅北口駅前はバスセンターになっており、乗り場が5番まであります。 そのほかに、駅南口前にあるイオンモールは、2経路のお買い物無料バスを運行して、大型団地からの集客をしています。緑が丘図書館はそこから徒歩4分の位置にあります。 村上駅から徒歩10分と言われていますが、実際に歩いてみると 村上駅から中央図書館までは後歩10分ですが、駅前から坂を上りそれから下っていく道が主要道路なので、歩いてみるとなかなか大変です。自転車を漕ぎながら登れるような勾配ではありません。丘を越えていくという感覚の道路です。これでは村上駅を利用する人は少ないのが当然です。 それに比べて緑が丘図書館は、駅から平たんな散策路(車が通らない)で結ばれています。 時間だけでない要素が、徒歩や、自転車利用者にとっては大事な問題となると考えさせられます。 八千代市立中央図書館の立地についてのコメント 駐車場も有料のままで、無料券をもらえるのは障碍者手帳を持つ方だけとなっています。 駐車場もガラガラ、駐輪場もガラガラでした。 まさしく負の遺産の立ち枯れ状態と感じました。 立地が悪いのは、なかなか手の打ちようがありません。 中央図書館―八千代中央駅を結ぶ低料金のシャトルバスを運行するなど、金をかけて集客することが考えられますが、市はランニングコストを少なくすることに目が向いていますので、積極的な打開策を採ろうとする姿勢ではありません。 中央図書館は蔵書46万冊分の書架がありながら、開館3年後に近い今も、蔵書冊数は16万冊に過ぎません。これでは市内全域から訪れるほどの魅力がありませんから、利用者菅増える見込みは立たないものと思われます。 積極策が取れなければ、じり貧に陥るばかりとなることが予想されます。 計画の検討の段階で立地を間違わないことが肝要です。 徹底したリサーチ、市民の意向調査、などが必要です。 八千代市も上尾市もそれらが欠けていた、市長のトップダウンの判断が先に立つと間違いの基になることが教訓です。 もちろん八千代市でも市民からの批判の声が計画段階から強くあり、中央図書館だけではなく、新川地区整備計画(箱もの計画=中央図書館、市民ギャラリー、総合グランド、ふれあいの農業の郷、道路や橋、公園など合計81億円の事業費)総体に反対する運動として取り組まれました。 住民投票条例制定を求める運動も取り組まれ、上尾と同様に議会で否決されたそうです。 2012年秋にはあくまでも計画を強行しようとした当時の豊田市長に対するリコール運動へと発展したところ、豊田氏は21013年に入って市長を辞職して参議院選に出馬することを決め、後継の市長候補として服部氏を立てました。 それに対抗する候補者として市民が共同して無所属の秋葉氏を押したて、服部氏を破って秋葉氏を当選させたものの、秋葉氏の変心で、結局建設を容認されてしまうというどんでん返しを市民が経験させられることになりました。 秋葉氏は、市民から厳しい批判を受ける立場となり、4年後の2017年5月の改選では落選となりました(前回落選した服部氏が当選)が、秋葉氏の任期中の2015年7月に中央図書館は開館を迎えました。 その利用者数が余りにも少なかったにも拘らず、施設の維持管理費の急増が目立ち、八千代市の図書館行政は重大な困難に陥ることになったと思われます。 図書館問題は、図書館サービスをどう改善向上していくかよりも、維持費をどう減らすかが重要な課題となり、まず管理運営を指定管理者に委託することが急がれ、竣工と同時期にTCRを指定管理者と選定することを決め、開館と同時に委託契約を結んでいます。 中央図書館だけではなく、緑が丘図書館も同時にTRCに委託することになり、2年後の2017年4月には勝田台図書館もTRCに委託することになり、直営で残っているのは施設が古くて規模も小さい大和田図書館と八千代台図書館の2館(廃館のうわさもある)だけとなりました。 上平の工事再開で、八千代の二の舞いにしてはならないという思いがますます募ります。 畠山市長には、八千代の秋葉市長と同じ失敗を繰り返してほしくありません。 <以上>