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テーマ:ものの見方、考え方(148)
カテゴリ:今だから
2012年ユーキャン新語流行語大賞に、
ノミネートされたものの中に、 気象庁が初めて出した警戒情報の見出し、 ”これまでに経験したことのないような大雨” この大雨の規模は近年に何度も更新され、 今も九州に接近している台風10号にも、 この文言が適用されています。ただ今回は、 ”大雨”ではなく”暴風や高波”となっています。 台風の勢力が衰えることなく上陸した場合、 これまでにない甚大な被害が考えられます。 暴風に伴い雷も発生し屋外では物が飛ばされ、 屋内では停電が長期に渡るかもしれません。 ”これまでに経験したことのない”は、 気象庁の用語とは言え聞き馴染んでいます。 2012年からの12年間には社会的にも、 これまでに経験したことのないことが多く、 不穏な空気が常に蔓延しています。 日本人特有の人を思いやる優しさや、 謙虚な姿勢は意味をなさなくなり、 その余裕もなくなり協調性を表すにも、 人々はひんしゅくを買うことを怖れています。 人の関わりは形式的にならざるを得ず、 個性や人間性を表現するにも限られています。 結果的に多様性という標語のもとに、 各々が独善的な主張をする社会になりました。 プロ意識、プロとしての責任感も人それぞれ。 オーストラリアで「つながらない権利」を、 認める法案が施行されたとのことです。 仕事を終えた後に雇用主からの電話に出たり、 メッセージを読まなくていいというもの。 仕事への誇り、雇用主への感謝、顧客への責任、 などを感じていればむしろ繋がりたい筈です。 余裕のある大きな所帯だから言えることです。 昭和世代には理解できにくいことです。 時間外の電話やメッセージをすることは、 急を要するなど普通はそれなりの理由があり、 連絡を無視することができるということが、 逆にリストラや出世の足枷になると考えられます。 法案にしなければ信頼関係も保てないことに、 オーストラリア社会の終末を感じます。 世界にはリアルな戦争もありますが、 自然や社会との切実な戦いの様相が見られ、 独りよがりを助長している場合ではありません。 大地震や大災害が起きたら仕事中も時間外もない、 本当の助け合いを日頃から考えるべきなのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.08.28 18:56:39
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