安倍晋三回顧録を読んで(4)
これまでの出来事の事情が明らかになると、感動のあまり泣きそうになることがあります。それは皇室の高円宮妃久子妃の活躍です。宮内庁は皇室を政治利用から守っているようです。皇室と言っても天皇の直系はわかりますが、宮家の公務は調べてもなかなかわかりません。天皇家と宮家では注目度がまったく違いますが、直系の秋篠宮家のみは別格扱いに見えます。宮家と言えば、少し前に三笠宮寛仁親王が、薨去された時に宮家全体が注目されました。規制された公務よりも社会に根ざした活動を好まれ、周りが思う皇族のイメージとは違うかもしれません。皇室の構成2013年のブエノスアイレスでIOC総会があり、安倍元総理は高円宮久子妃の出席を依頼しました。元総理は高円宮妃の晩餐会での振舞いついて、”自然に右手をすっと前に出して、手の甲へのキスを求める、ああした所作は、一般人ではとてもできません。どこの国の委員も「プリンセスが来ている」と言って、とても喜んでいた。フランス語でのスピーチも含め、高円宮妃の存在が五輪開催のとどめになりました。”日本の一般人は自分達のノリを出すのは得意でも、世界に認められる公式の振舞いはできません。安倍元総理が高円宮妃を抜擢したのも凄いですが、高円宮妃も皇族の凄さを世に知らしめました。ロビー活動で決まるオリンピックに呆れますが、日本が世界に通じるロビー活動をできたのも驚きです。発想と人選で世界を掴む安倍元総理ですが、高円宮妃がいちばん喜ばれたのではないでしょうか。