こんにちは
大分紅葉が進んで来ました。紅葉加減を載せようと思ったら、写メのサイズを間違えてしまいました。
明日は6年生の読み聞かせで ↓ を使わせていただくことにしました。
元ネタは駒団部さんからいただきましたが(了解済みです)、A4紙1枚に収めるために彼女独特の改行を省かせていただきましたので、是非元の方を覗いて見てください。
「少し見方を変えてみたら」←日記タイトルです。
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少し見方を変えてみたら、話しはかなり変わります。
「一匹の狼」
彼は何日も食事(食料)をとっていない。
彼は捕らえた食事は全て、家族の元へと持ち帰る。
狩りも厳しくなってきた昨今。嫁と子の為、自分は喰わず、そのまんま持ち帰る。
腹は減る。が、しかし、家族の元へと捕った食料は持ち帰る。
悲しかれ、微々たる食料は直ぐに消える。故、食料が尽きる前には狩りに出る。
しかし、何日も食料は(自分は)獲てない。
視界が歪み、足元はフラフラ。
『食べたい』『腹いっぱい食べたい』
『食べさせてやりたい』『腹いっぱい食べさせてやりたい』
もう、これまでか
仕方がない。最後は自分を食わそう。
自分の肉はもうほとんど無いに等しいが、自分が持って帰れる食料は、自分の微々たる肉しかない。
狼は引き換えそうとしたその時。
目の前に小屋。覗くと小さな子ヤギが7匹。
狼は喜んだ。
これだけの量なら、嫁、子も暫くは養える。
痩せている我が子にも、腹いっぱいお代わり迄させてやれる。
涙をながし、神に感謝する。
しかし、自分には7匹も担いで帰る体力等はない。
考える。まずは喰らおう。
喰らってから、自分を食わそう。
狼は喰らう。夢中で喰らう。最後の食料を。
後に自分を喰らって貰う為に。
狼は久しぶりの食料に我を忘れる。
後に自分を食らわす事は頭から離さずに。涙をながし、喰らう。
しかし、体力もない。
満腹感もあり、倒れ込む。
寝てしまう。
お母さんヤギに腹に石を詰められてるとは知らず・・・
目を覚ました狼は
家族の元へと戻ろうとした。
最後に水を飲んで帰ろう。
そして、自分を喰らって貰おう。
狼が家族の元に戻る事はなかった。
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この他に、最近流行っている「本当の3匹のコブタの話(いろいろなバージョンがあります)」、芥川の「猿蟹合戦」、童話の「かちかち山」について、見方を変えるとどうでしょうという問いかけをしようと思っています。
| 狼の主張によれば、「祖母のバースデーケーキを作るために砂糖を借りに行っただけ」って、それで食べちゃうの? |
| ここにまとめられた話は、芥川が少年用に創作(あるいは編集)した作品が収められています。 大人になって読むと、また少しイメージが違います。 お釈迦様(ブッダ)、クールです。聖☆おにいさんを思い出すと吹きます。 |
| 白雪姫が子供たちに送ってくれた本です。昔、高名な日本画家に依頼して作られたとても美しい日本の童話のシリーズです。 ウサギって、結構残酷だわ。 |
わたしは「本当の3匹のコブタ・・・」は、あまり良くない創作だと思っています。
物語は、語られているうちに変形していくのが当たり前ですが、あまり極端な形で流行ってしまうと、「本当の本当」が分からなくなってしまいます。
保育園で、狼がりんごのジャムを作るために仔豚を訪ねたという内容の「本当の…」を観劇会で上演されたときには、さすがに抗議しました。保育園で妥当な内容ではないですよね。
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