カテゴリ:西洋史関連(雑記)
近所の書店に並ぶのが待ちきれないのは分かっていたので、今回はアマゾンさんで、タイトルにも書きました次の本を購入しました。
佐藤彰一『中世世界とは何か』岩波書店、2008年 こちらは、池上俊一・河原温両先生の編によるシリーズ「ヨーロッパの中世」の第1巻になります。 なお、このシリーズは全8巻、毎月刊行予定で、全体の構成は次のとおりです。 1.佐藤彰一『中世世界とは何か』 2.河原温『都市の創造力』 3.小澤実/薩摩秀登/林邦夫『辺境のダイナミズム』 4.関哲行『旅する人びと』 5.堀越宏一『ものと技術の弁証法』 6.大黒俊二『声と文字』 7.原野昇/木俣元一『芸術のトポス』 8.池上俊一『儀礼と象徴の中世』→第2回配本、来月刊行予定 なお、『中世世界とは何か』をぱらっと見てみたのですが、註はないようです。参考文献は割合充実しています。 この手のシリーズものを集めたことはないですが、ヨーロッパ中世に焦点をあてたシリーズだけに、今回は8巻全て揃えたいと思います。次回配本の池上先生の著作も面白そうですが、日本でぶいぶい中世西欧の説教研究を進めておられる大黒先生が担当される第6巻も楽しみです。もちろん、その他の巻も楽しみです。 『修道院文化史事典』も読了したので、次の読書はこの『中世世界とは何か』にしたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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岩波の「ヨーロッパの中世」シリーズの編纂者の一人に現代芸術家の河原温さんを起用するという異色編ですね。もっとも河原さんは10年程前に「中世ヨーロッパの都市世界」というブックレットを出されているので、第二巻はその延長上の記述になるかもしれません。
話が逸れましたが、佐藤彰一先生は池上先生と共著の「西ヨーロッパ世界の形成」@中公でヨーロッパ中世の社会・生活史を著しておられましたね(=文庫本で読みました)。多分その専門家向け記述版?のような感じなのかなと漠然と(勝手に)想像しました。また読書が進む過程でいろいろご教示ください。 (2008.11.30 12:46:41)
hirsakakiさんへ
コメントありがとうございます。 河原温さんについて、実は、字は同じですが、別人です。私は芸術家の方は存じませんでしたが、「おん」さんと読むようですね。こちらは中世都市史を専門にされておられて、「あつし」さんと読みます。『中世ヨーロッパの都市世界』は、記述も平易で、とても勉強になりました。 『西ヨーロッパ世界の形成』は、大学入学の直前にハードカバー版で読みかけたのですが、政治史など、高校世界史で中心にする部分がまったくなく、戸惑ったのを覚えています。ある程度勉強してから読み直したら、割合楽しく読めたような覚えもあるのですが…。 また読了後にあらためて記事を書きたいと思います。 (2008.11.30 17:25:02)
のぽねこさん
>hirsakakiさんへ > >コメントありがとうございます。 >河原温さんについて、実は、字は同じですが、別人です。私は芸術家の方は存じませんでしたが、「おん」さんと読むようですね。こちらは中世都市史を専門にされておられて、「あつし」さんと読みます。 お恥ずかしい限りです。私の頭の中では、殆どデフォルトで芸術家の方を想定していましたので、ここ12年ぐらい誤解したままでした。 長年の誤解を氷解させてくださって、誠にありがとうございます。やはり「聞くは一時の恥」と諺にあるとおりですね。 (2008.11.30 20:38:32)
hirsakakiさん
いえいえ、私も芸術家の方は存じませんでしたし、知見が広がりました。 同姓同名は難しいですよね…。著名なJacques Le Goffも、同姓同名でおそらく法学を専門にしている学者がいるようで、本を検索していて戸惑ったことがあります。 (2008.11.30 21:22:54)
x45G8M Very neat article post.Really thank you! Really Cool.
(2012.11.05 10:13:37)
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