カテゴリ:本の感想(か行の作家)
北山猛邦『猫柳十一弦の失敗―探偵助手五箇条―』 ~講談社ノベルス、2013年~ 猫柳十一弦シリーズ第2弾です。第1弾を読んだときにとても面白くて(感想はこちら)、シリーズ化することを期待していたので、本書の刊行は嬉しかったです。内容も、期待を裏切りませんでした。 まずは簡単に内容紹介を。 ーーー 成人するまで嫁がない女の存在を禁じる…そんな因習の伝わる村の旧家出身の千莉を救うため、探偵助手志望のクンクン、マモル、そして小田切が策を練る。自殺の名所として有名な滝もある村への調査も行ったのち、意外なかたちで解決策を提示するマモルだが…。 探偵・猫柳は、村のことを調査するにつれて、事件が起こると推理する。事件を未然に防ぐため、猫柳とクンクンは村へ向かった。 ーーー 横溝正史や江戸川乱歩からみのネタがちりばめられていて、面白かったです。私は、露骨な「たたり」とか、「黒猫亭」でとても楽しめました。もしかしたら、私が気づかなかっただけで、他にも小さなネタがちりばめられているのかもしれません。 猫柳先生は全く新しいタイプの探偵で、その真価が発揮されているのが面白いです。 第3作も予定されているのかどうか…。今後も楽しみになる作品でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.03.23 14:24:58
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