カテゴリ:本の感想(か行の作家)
霧舎巧『名探偵はどこにいる』 ~講談社ノベルス、2009年~ 『名探偵はもういない』の続編です。 それでは、簡単に内容紹介と感想を。 ーーー 今寺啓二は、後動刑事が20年前に携わった事件の再調査にあたることとなった。 殺人をほのめかしていた双子の姉妹は、22年前に島で失踪し、また遺体となって発見された教師を殺害していたのか。だとしたら、それはどちらが手を下したのか。 彼女たちの父親であり、警視庁の重要な役職につく男に脅迫をしてくる男に対して、後動刑事は何を語り、危機を乗り切ったのか。 そしてなぜ今、その事件の再調査が必要となったのか…。 ーーー これは面白かったです。 大きな謎は、22~20年前の事件ですが、主人公の今村刑事の級友の死や、妻との思いが物語のなかで絡まっていて、謎解き自体よりも人間模様が楽しめた一冊です(『名探偵はもういない』の記事でも、人間模様にふれていますが…)。 シリーズものでなければ、はじめにつけたタイトルという『鍵のかかる日記帳』というタイトルでも素敵だったと思います。 買ってからしばらく読めていませんでしたが、今回読めて良かったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.05.24 21:39:16
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