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2015.11.21
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米澤穂信『遠まわりする雛』
~角川文庫、2010年~

 「やらなくてもいいことはやらない。やらなければいけないことなら手短に」がモットーの高校生、折木奉太郎さんの所属する古典部のメンバーが活躍する、古典部シリーズ第4弾です。7話の作品が収録された短編集です。
 それでは、簡単に内容紹介と感想を。

―――
「やるべきことなら手短に」入学してしばらくして、学校に慣れてきた頃に広まった音楽室の怪談。そして、存在が謎のサークルの張り紙という謎。千反田えるの好奇心に答えようとする奉太郎だが…。

「大罪を犯す」他人にも自分にも厳しく、黒板を差し棒でばんばん叩く数学教師は、なぜ教えていない単元の授業を進めたのか?

「正体見たり」夏休み、井原の親戚の宿に泊まりに行った古典部の4人。よくある怪談を聞いたその夜、井原と千反田は、怪談の伝わる部屋に、奇妙な影を見る…。果たして幽霊の正体は?

「心あたりのある者は」放課後に流された、教頭先生による校内放送での呼び出しの意味は? 

「あきましておめでとう」初詣に出かけた千反田と奉太郎は、神社の手伝いをするつもりが、納屋に閉じこめられてしまい…。無事に脱出できるのか。

「手作りチョコレート事件」里志へのリベンジとして井原が作ったチョコレートが、少し部屋が無人になったすきになくなっていた。果たして犯人は誰なのか?

「遠まわりする雛」春休み、奉太郎は千反田の参加する生き雛祭りで手伝いをすることとなる。しかし、予定の順路が当日アクシデントで使えなくなってしまい…。
―――

 あとがきで米澤さんも書かれていますが、本書は、奉太郎さんが高校に入学してから、1年生を終えた春休みまでのいくつかの物語となっています。
 少し後味の悪い話もありますが、たとえば「心あたりのある者は」は奉太郎さんと千反田さんの知的ゲームのようでわくわくしますし、「あきましておめでとう」は、いかに脱出するかに手に汗握ります。





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Last updated  2015.11.21 22:17:11
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