ぶるどっぐロンディ＆にゃんこの部屋

最初に我が家に来た猫は息子が拾ってきた仔猫　最初は雌だと思った。
徐々にﾀﾏﾀﾏが大きくなったので　ミー　から　ミータンに改名

独身時代　実家で池二つに鯉を飼っていた夫は野良猫しか知らず
何時も大事にしていた鯉を夜中に食べられて大の猫嫌い。
「猫だけはどうしても嫌だ」とゴネた。
然し　最初の「みーたん」は捨てられて即　我が家に来たらしく
凄くお行儀の良い仔猫でべったり甘えん坊。

夫の膝の上でｸﾞﾙｸﾞﾙ・・帰宅すると玄関まで出迎えるﾐｰﾀﾝに
「猫ってコンナに可愛いものなのか？」「そうよ～♪」

猫に魅せられた夫は6ヵ月後　自ら次の猫を拾って来た。
やぶにらみのヤン　黒目が片一方どこかへ行って　凄い斜視。
2－3ヶ月かと思ったけれど歯を見たら6ヶ月位と判明。
この仔は捨てられてから彷徨って居た期間が長かった模様。

多分スーパーのビニール袋に入れられ　木に引っ掛けられていた
と思う。スーパーの袋を見つけると何故かﾍﾟﾛﾍﾟﾛと舐め回した。
其のしぐさは仔猫時代を過ぎ大人になっても何度も目にした。
小さな命で長い間　袋に溜まった僅かな水だけで生き延びて来たの
かと思うと　何時も涙が止まらなかった。

ヤンは長い間　完全に人間不信で誰が呼んでも傍には来なかった。
其の内ＴＶで”マダム　ヤ～ン”何のＣＭだったか忘れたけど
流れてきた其の名前に改名。いつもﾐｰﾀﾝにﾋﾟｯﾀﾘくっ付いて居た。
ﾐｰﾀﾝとご飯も一緒に食べる　ﾄｲﾚも寝場所もいつも一緒だった。

来客があってﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝとｲﾝﾀｰﾎﾝが鳴ると其の時だけはﾐｰﾀﾝから
離れて大急ぎで襖を爪で開け他の部屋に駆け込み　来客が帰る迄
絶対に出て来なかった。

ﾐｰﾀﾝが僅か3歳半でお星様になった時　夫はヤンが可哀想だからと
猫をペットショップで買ってきた。其の仔がキャシーで生後45日
ヤンに「おっぱい」をねだる・・ヤンは当惑して逃げ回っていた
1週間後には出ないおっぱいを吸わせて仲良く一緒に寝る様になり
ヤンのおっぱいは一箇所色が変わった。

ﾐｰﾀﾝが居なくなって初めての冬・洋間の床置きのファンヒーターが
動いた時・ヤンは気が狂った様に駆け回り・・ﾐｰﾀﾝを捜した。
「猫の額」と言うけれどヤンはﾐｰﾀﾝを忘れては居なかったのだ。
其の場所はﾐｰﾀﾝと３年一緒に冬の間「お気に入りの場所」だったから。

ヤンは鳴けない猫でﾆｬッ　ﾆｬッとしか言えなかったけれど必死に
私達に「ﾐｰﾀﾝ・・何処？」と顔を見つめていた。
私達はヤンの其の姿を見て　又　泣いた。

在りし日のﾐｰﾀﾝとﾏﾀﾞﾑﾔﾝ

ｷｬｼｰが仔猫を産んだ時は生まれたアッ君の乳母になり可愛がった。

夫は違う猫種を見つけ　どうしても欲しいとダダをこねた。
（この時　キッパリと駄目と言えば良かったと今更ながら思う。）

所が　後で血統書を見て吃驚仰天。物凄いインブリード（近親交配）
一枚の血統書の中に同じ猫の名前が8箇所・違う猫の名も4箇所あった。
喘息・ヘルニア・不整脈　獣医師は三年持たないだろうと言った。

ファラオと名付けた其の仔は気圧の変化で喘息が起きる。ファロは
賢くてお薬だけで大丈夫と言う時は酸素テントに入るのを拒否。
彼が「今日は酸素が必要」と思う時はサッサと酸素テントに自ら
移動してた。
ファロを見ていると低気圧の状態が直ぐに判り仇名は気象予報士。
先生が吃驚する程　食欲旺盛で我が家で12年半一緒に過ごした。

我が家に酸素ボンベ備蓄して置く事はファロが教えてくれた事。

世の中にブリーダーと名の付く職業の人はどの位居るのか私は知らない。
然し血統を調べて勉強しアウトクロスし健康的な犬や猫を作らなければ
本当のブリーダーとは言えない。

良い子が生まれるからと親子交配　祖父と孫を交配する等　論外である。
酷いのは兄弟交配・同じ両親を持ち　同時に生まれた雄と雌交配である。

ペットを買う時　血統書を確かめて欲しい。
血統書付きだから良いと言うモノじゃ無いのです。
近親交配した血統書を平気で発行するブリーダーは信用できません。
又　中には血統書を改ざんしている人も居る。

可能ならブリーダー宅に行き管理状態・衛生面等を自分の目で確かる事。
キャッテリーやケンネルを訪問する前に最低でも本の2－3冊は読んで下さい。
犬猫の病気に関して何の知識も無く訪問しても疑問符が出て来ないからです。

少しお話などしてみれば其のブリーダーさんが信用できる人か否か判別
するでしょう。ちゃんと病気について知識が有るかどうかも判ります。

我が家は11頭の猫を米国とカナダから輸入し血統改良に取り組みました。
欲しい人で信用できる人には避妊　去勢してプレゼントしました。
一方で改良した血統を役立てて貰う為　米国　カナダにも合計５頭　贈り物と
して差し上げました。我々だから出来た事だったと思います。
海を渡った私の猫は数々の素晴らしい猫達に改良した血統を残しました。


米国では猫の血が再び濃くなって来た様です。（是はｲﾝﾌﾞﾘｰﾄﾞを意味します）
私の改良した猫達は米国の愛好家の中では今や伝説となり私の猫舎は
『Illusion Cattery』まぼろしの猫舎と言われています。

一方で「希少価値の犬猫」として有り得ない色や特徴を持つ犬猫が今日も
何処かで産まれている。人間の手により産まれながらにハンディキャップを
持ち不自由な一生を送る動物達が居る。これは完全に人間のエゴです。

ナニカガマチガッテイルデショ？