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ぶるどっぐロンディ＆にゃんこの部屋

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July 3, 2021

フジコ・と言っても有名なピアニストのフジコヘミングではない。
高校時代のクラスメートの一人。昨日　珍しく彼女の夢を見た。

彼女とは普段は特別な友人関係では無かったが伊勢湾台風の被災者で
クラスメートだったから安否だけは気にしていた。
台風通過後20日経ってヤット彼女が登校した時・制服ではなく
靴も右と左で違うメーカーの物だった。それを見て大泣きして
彼女に抱きついてしまった私。以後　彼女は親友となった。
身長が高く当時チビだった私とはデコボココンビみたい・でも仲良しだった。

彼女が理由なく家庭科の女教師に虐められた時は私は猛然と闘って
教師を泣かせたし（元々　他の英語教師も泣かせ・歴史の教師は校長から
訓告も受けさせ【教師を泣かせる？生徒】として有名だった私）
いや：：チャンとした理由無しに教師を追い詰めたわけでは無いですよ。

英語講師は「さんまる」と言うあだ名：まん丸い顔に眼鏡も〇だったから。
この三〇先生・教室では〇省堂の参考書を一字一句　そのまま
話すだけの「手抜き授業」
それに気づいた私と生徒達・私は彼の授業中は英単語帳を
作る事に明け暮れ教科書は開かなかった。
ある日　その授業態度を咎められた時の私の言葉で三〇先生は号泣。
「何故　教科書を開かないんだ！」
「すみませんが先生の授業は〇省堂の参考書と一言一句変わりません。
既に昨日　私は今日の授業部分を読み終えていますから今日の授業時間を
有効に使おうとしているだけです。」
他の生徒たちも「そうだ・そうだ・そうだよな～・・」と同調。
三〇先生は泣きながら教室を出て行ってしまった。後姿が小さく見えた。

歴史の教師はラグビー部の顧問でもあった。当時　私の通っていた高校の
ラグビー部は毎年「花園」に出場する常連校で有名だった。
歴史の教師のアダ名は「原子」・・その教師がある日　私に言った。
「あのな　ラグビー部の　〇藤って知ってるか？」
「知りません・何ですか？」
「いや・あいつが付き合いたいと言ってるからデートしてやってくれ」
「何故　知らない生徒と付き合わねばならないの？理由は？」
「いやアイツが思い詰めている・付き合ってくれたら単位やるからサ～」
　なぬ～頭に来ました

「御免蒙ります・先生は生徒に【単位】をエサに無理じいするのですか？
それじゃ「女衒」と同じじゃない！？単位は頂かなくても結構です！
自分でチャンと取りますから！」・すると・・
「100点取っても単位はやらんぞ！！」と来た。
「あ・そうですか？じゃ　校長室に行ってきます！」
脱兎のごとく校長室に向かった私の走りに
ゲンシは太っていて追いつけなかった。
校長先生からこっぴどく叱られた「原子」はその後　恨めしそうな
顔をしていたが私をそれ以上　追い詰める事は不可能だった。

3日後にラグビー部の〇藤らしきニキビ面の生徒が教室に現れ
「髪が長くて綺麗だね・・」と顔を赤くしながらボソっと言った。
頭にきた私は　その日　帰宅すると長かったおさげ髪をバッサリ！
翌日　又も教室に現れた〇藤君は吃驚し・以後　現れなくなった。

話をフジコに戻すと家庭科の女教師の苛めから逃れたフジコに替わって
女教師は私を目の敵にした。
家庭科の授業中に私は他の教科の勉強をしていた。耳は聞いていた。

その日はあらゆる品の数え方を教師は　とうとうと述べていたが
烏賊や蟹の数え方と箪笥等の数え方で女教師は間違っていた。
「先生・烏賊や蟹はイッパイ・ニハイ・箪笥・長持はヒトサオ・フタサオが
正しい・掛け軸はイップク・ニフクが正しい・一枚二枚じゃないです。
間違った事は生徒に教えるべきじゃないでしょ？」

怒った女教師は他の教科の本を開いている私の態度をなじったが
クラスメート達は私の味方だったので怒り・涙をこぼしながら
教室から消えた。

当時（今から50年以上前）も教師から虐められる生徒はかなり居たので
何かあると他の教室の生徒迄　私に泣きついて来る様になり・・・
困った記憶あり。

フジコにとって私は「チビだけど頼りがいのある」存在になったらしい。
彼女は実家で兄嫁と上手く気が合わず悩んでいたらしく　ある日
「お願いがあるの・3か月で良いから下宿させて貰えない？」「はぁ❓」
その後にフジコの実の姉・Yさんからも依頼があり彼女は我が家の
下宿生活を始めた。我が家は広かったから６畳一室を彼女専用にした。
3か月の実家から離れた生活を経て彼女は帰って行った。

卒業式の時は私の両親が「お祝いの席」を
予約してくれていて・フジコも一時は我が家の娘だったからと
4人でフルコースのお料理で祝って貰った。

卒業後　私は突然　珈琲ショップのオーナーにならざるを得ず英文科に
出していた受験票はパーに・受験さえ阻止された。
野坂昭如氏の「女子大生亡国論」が出版された時期だった。

店は試行錯誤を重ねつつすぐに「常連客」を獲得し8年間
赤字になった事は一度も無い。
その時期にフジコが（当時　彼女は銀行員）「アルバイトしたい」
と言い出した。夕方から9時閉店まで週3回のバイト・・
多分　物珍しさで一杯だったんだと私は思ったが。

常連客の内の一人に興味を持ったフジコは「紹介して～！」ときた。
「別に　良いけど　あとは知らないよ」
その男Tは近所にオフィスがある月刊誌の社員でデザイナーの一人だった。
一見・ダンデイで身長も高く・でも私にとってはただの常連客の一人。
彼女のアルバイト体験は2か月で終わった。

私はそのあと某ラジオ局のDJオーデイションに合格し
一方で頼まれて写真のモデル・劇団にも籍を置いた。
夜　閉店後にタップダンスも習いに通ったし今思うと
凄く過密なスケジュール・それでも毎日が充実していた。

3年後・フジコから久し振りに連絡が入った。
「あのね　来週　水曜日　私　結婚する事になったから
出席してくれない？」「まあ！オメデト！急に言われても臨時休業なんて
出来ないよ・その代り　祝電は贈るから・何て名前になるの？」
「あの・・Tに・・」
「へ❓え～❓　あの紹介したT氏と3年付き合ってたの❓」驚いたけど
まぁ彼女が惚れ込んで結婚するのならお祝いしなきゃ・・

2年後　「彼　独立してスタジオ持ったのヨ・見に来て～」
あらま！又・お祝い持参で出かけたら考えられない様な土地に
付近とは全く馴染まない三角屋根のスタジオがあった。
それでもお祝いはお祝い・頑張ってね～で帰宅。

その1年後「スタジオで働いていた従業員が100万持ち出し
逃走した～！」という連絡あり。何やってんだろう？と
不思議に思いながら　こればかりはコワモテ等全く恐れない夫が
アチコチあたって1週間で見つけた！95万円は取り返せた。
「はい！95万取り上げて来たよ」と手渡したら・・フジコ曰く
「5万円　足りないんだけど・・」「にゃにィ～❓」

あのねェ　フジコ・普通お金を持ち逃げされて帰って来たとしても半分
戻れば「御の字」の　いいトコ・満額回収なんてあり得ない。
旦那は無報酬で95％取り返した。
先に彼に「ありがとう」位なぜ言えないの？
「へェ～・そう言うもんなの～？」当たり前だよ・しんじらんな～い！

その2年後　今度は彼が「サラ金」に手を出し追いかけられている」という。
全く何という事でしょ！その時もコワモテ連中のアタマを知っている夫が
「チャラ」にさせ「今回だけ・2度目は無いよ・二度とサラ金に手を出すな」と
言い含めた。
しかし　その翌年　フジコの亭主は又も「サラ金」に手を出した。
約束通り二度目は助けなかった。　その後　フジコは離婚。
娘はフジコが親権者となりシングルマザーの出来上がり。

次に現れた時は某生命保険会社のおばちゃんになっていて
「ノルマが足りないの・協力して欲しい」
我が家の家族全員と法人格も被保険者になった。仕方が無い。
翌年新しい商品が出たと言って又　訪ねて来た時は駄目だと断った。

其の後は暫く音沙汰がなく7年位経った頃　フジコの元旦那が自殺したと
風の便りで聞いた。元気でいるかなあ・・と気になって連絡したら

「あのTと結婚さえしなければコンナ生活はしていなかった。
紹介してくれたアナタが悪い」ときた。
へ？何じゃらほい❓　そりゃ無いでしょうよ。
ったく‥呆れました。皆さん・こういう事になると不愉快だから
なまじ「紹介」なんぞしない方が良いと思いますよ・・ふ～・・

大学生時代　夫は胸囲1ｍ8ｃｍ・東京で15人のヤクザ相手に闘い
11名を病院送りにした。（鎖骨・あばら骨・顎の骨骨折等）
流石に　その時は「過剰防衛」で三田署に一晩留め置かれた夫。
ヤクザより学生が強かった時代があったのです・・

翌日　下宿先　三田の龍源寺の（この字だったかな？）の住職が
迎えに来てヤット学生証が本物だったと認めた三田署の警官。
あっと言う間に「六本木の〇」「麻布の〇」と呼ばれる様に。
半端ない夫の破壊力は有名でしたね・・
今も毎日　拳で腕立て伏せ100回が1セット・それを10回。
鍛えている夫は「ママさんのボデイガード」を自負している。

フジコの夢を見た・と告げたら「亡くなったんじゃないか？」と。
去年は　ただ一人・私がプラトニックラブした人の他界を
夢の中で知ったので・・変な「能力」があるから
そうかも？と思ったりした。

私は毎晩　夢を見る・そういう意味なのかな？と思うけれど
もう連絡はしない・・
もう数か月経てば　私も78歳になるのか・・早いね・・

ある人が言ってた
「時間は流れるものじゃなく手のひらからこぼれてゆくものだ」と。
私の手のひらには　いずれ　こぼれて行く運命の砂はあと　
どれ程残っているのだろう？
終活を急がばければ　なりませぬ・はい・・

外は雨・沼津市の友人に連絡したら
「先ほど　近所の橋が流された～！」と言ってた。
異常気象じゃない・これが地球の営みのひとかけらなのだ・
皆さま　どうか油断しないで下さいね！

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