|
カテゴリ:本
皆さまこんばんわ😄
今日も「柚月裕子」さんの作品をご紹介!! あしたの君へ (文春文庫) [ 柚月 裕子 ] 家庭裁判所に勤める調査官の補佐として働く「望月大地」。家庭裁判所という特殊な環境の中、申立人達から達の様々な依頼を解決していきます。 「背負う者(十七歳 友里)」 窃盗の疑いで逮捕された少女「友里」。母親と妹と三人で暮らしていたが、「遊ぶ金欲しさに」という理由で男性の財布を盗んだ。 「人に頼ること」と「人に迷惑を掛けない」 この二つの価値観の違いを少女を追い込んでいた。 「抱かれる者(十六歳 潤)」 付き合っていた女性にストーカーをして逮捕された少年「潤」。優等生で反省の色もある彼を調査していくと、「完璧主義」による価値観で、辛く追い詰められている少年の姿が浮かんでくる。 「縋る者(二十三歳 理沙)」 年末に地元の静岡に帰省した「望月大地」。 同窓会の中に昔好きだった女性「理沙」がいた。仲のいい夫婦の様子が伺えたが、「理沙」は「大地」にだけ「旦那と離婚する」ということを告げた。母親としての強さと女性という社会の中での立場の弱さを感じる物語でした。 「責める者(三十五歳 可南子)」 離婚調停のために家庭裁判所に調停を依頼してきた「朝井駿一」と「可南子」。離婚調停の申し立てには夫「駿一」からの精神的苦痛のため、とのことだった。一見何の落ち度もなさそうな夫婦間には、家庭という密室で行われる被害が明らかになった。 「迷う者(十歳 悠真)」 離婚調停のために訪れた「片岡伸夫」と「朋美」夫妻。息子「悠真」の親権を巡って争っている。 大人からみた子供と子供からみた大人は違うのかもしれません。「悠真」という十歳の少年を一人の人間として考えさせられる物語だった。 やっぱり最後は「ヒト対ヒト」!! どんなに外面や見た目が良くっても、そこに人情や気持ちが感じられなかったら、相手に気持ちは届きません。 【あしたの君へ】というタイトル通り、元気と勇気を貰えました😊 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.05.12 20:35:45
コメント(0) | コメントを書く |