仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2015/05/07(木)22:01

久々に登る 春の大高森

宮城(609)

今日5月7日は世の中は連休明けで皆さん仕事でしょう。ひとり編集長は、宮城の沿岸部を探索。震災の爪痕いまなお残る中に、初夏の兆しや復興の息吹を探してまいりました。 まず、東松島市は宮戸の大高森です。下の画像は、大高森から望む松島湾です。 ここに登るのは、おそらく20年振り、それ以上かも知れません。今まで5回か6回は登っていましたが、初めて訪れたのが高校3年ですから、登った思い出は、すべて約10数年間の間につまっているはずで、それから20年以上なら客観的には実に相当な間隔が開いている。しかし、社会人になってからの経験は「今」に連なる錯覚が働くためか、それとも大人になると感受性が鈍って時の経過も気に留めないためか、高校生時分だけが「昔」で、あとの訪問体験は今に続いていると思いこんでいるようです。まったくおかしな話でしょう。 それはともかく、久しぶりに登りました。松の根が浮き上がる園路を登っていくと、高校3年のクラスの40数人が、騒ぎながら、ちょうど今頃5月の大高森に登ったあの時をどうしても思い出します。 山頂にあがると、四阿などは新しくなっているようで、私も初めて目にするものです。30数年前は、コンクリートの土台がはみ出したような感じで、危なっかしい印象をもったものでした。 今回は、ひとり、新しい四阿に腰を下ろして、のんびりと牡鹿半島や千賀の浦をのぞみます。いい天気で、景色も抜群でした。 次の画像は、石巻方面を撮ったものです。手前には野蒜海岸があります。 画像ではちょっと解りにくいかも知れませんが、野蒜から東名にかけては、すべてが津波で消えました。震災から5年目ですが、本当にまだまだです。でも、着実に動いています。ダンプが走っています。大高森近くのホテルも健在でお客さんが来ていました。嵯峨渓の遊覧船が発着して、船を待つお客さんも。 そう言えば、大高森から降りるとき、登ってくる関西から来たと思われるご夫婦にお会いしました。あとどれくらい登るんですかと聞かれて、いま3か4合目ですが、素晴らしい眺めがもうすぐですよ、と。私の内心は、ここは最高の観光地で、絶対忘れられませんから。わが心の大高森は、いつ訪れても最高の地なのです。 ■関連する過去の記事  大高森のすばらしさを考える(2007年7月3日)  扇谷山から幽観の松島を望む(2010年9月19日)  多聞山から偉観松島を眺める(2010年10月11日)

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