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テーマ:自己啓発すすめ(783)
カテゴリ:人生を楽しもう♪
<脱落への道 その2> ある日、一人の同級生に呼ばれます。彼は私たち同学年たちからは一線を置き、また私たちもそうしていました。 彼には私の姉と同じ歳の兄がおり、その兄が学校一の悪だったこともあり、その下であり私らより先輩にあたる人たちからもとても可愛がられていました。 そんな彼が親しそうに私の肩に腕をかけ、話しかけてきたのです。そして放課後、誘われる通り学校近くの先輩の家へと向ったのです。 そこに到着すると、学校の中での悪トップ3を含めたそうそうたるメンバーがそこには居たのです。 私を連れてきた同級生は当然かのように煙草に火をつけ、そして私にも1本差し出すのです。 ショートホープは当時の悪の定番です。先輩の部屋はビールの空き瓶が転がり、テーブルの上には吸殻で山盛りになった灰皿、床にはエロ本、ベット付近にはコンドーム・・。 壁には矢沢の永チャン、そしてクールス(昔、舘ひろしもボーカルを務めたこともあるロックバンド)のポスターが貼ってあります。 これは当時、不良の部屋の定番です。そのうちに他の先輩や女の先輩まで集まってきます。そうです。そこは悪のたまり場だったのです。 私は目を白黒させながら、物珍しそうに周りを見渡しながら、いつしかその世界に引き込まれていくのです。 何本目かのショートホープで頭がクラクラしていたその時、一人のボス的存在の先輩が私に左腕を差し出すよう促がすのです。 私は訳もわからず言われたように・・・。と次の瞬間、口にくわえていた先輩の煙草が私の左手首に・・。「ジュ!」・・「痛ゥ!」・・・。 そうです、俗に言う「根性焼き」というものです。そして、先輩の煙草は私の左手首の上で、完全に消火されてしまったのです。 「おお!中々根性あるなぁ!これで小川も俺らの仲間だな」周りからそんな声が聞こえます。 よくよく見ると、みんなの左手首にも同じように根性焼きの跡があるのです。 私は、ジンジンと痛む左手首の苦痛に耐えながらも、仲間に入れた喜びもあってか軽く身震いしていた自分がそこにはいました。 明日へ続きます。 予告・・<脱落への道 その3> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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