ヤマネコノメソウの果実と種子。【春(4月中旬)の高尾山での自然観察・その29・最終回】
☆4月15・16日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(5回目・6回目)に行きました。その内容を順次紹介しています。ヤマネコノメソウの果実と種子です。(2019年4月15・16日撮影)。☆ヤマネコノメソウは、北海道から九州の湿った林内に生えるユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草です。☆ヤマネコノメソウは、地中から株立ち状に花茎が伸び、先端に葉や花が集まります。☆ヤマネコノメソウの茎には、全体に毛が散生しています。☆ヤマネコノメソウの茎葉は、円形で長い柄があり互生しています。ネコノメソウの茎葉は対生ですが、ヤマネコノメソウの茎葉は互生しています。☆ヤマネコノメソウの葉は腎円形で、長さ1~3センチ、縁には7~11個の浅くて先端が平らな鋸歯があります。葉柄や葉身にも、まばらな毛が見えます。☆ヤマネコノメソウの果実は蒴果(さくか)で、熟すると縦に裂開し、中には楕円形の小さな種子が多数あります。蒴果(さくか)とは、乾果(乾燥果)で裂開する果実のことです。これは、未裂開の若い果実です。萼片に包まれています。☆裂開した果実です。花被が中央から2つに分かれ、萼の中で広がっています。☆種子は管で果皮とつながっており、雨滴により管が切れて飛ばされます。☆ヤマネコノメソウ(山猫の目草)の名は、山地に生えるネコノメソウです。ネコノメソウ(猫の目草)の名は、熟して裂開した果実の形が瞳孔を閉じた猫の昼間の目に似ていることに由来します。☆ヤマネコノメソウの花については、2019年4月20日の日記で紹介しました。◎ヤマネコノメソウの花(2019年4月20日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190420/