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カテゴリ:・古典
韓非子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典【電子書籍】[ 西川 靖二 ] こんばんわ、O・D・Oです(^^)/。今回は、中国古典"韓非子"の中にある『説難篇』の一部を紹介したいと思います。 この"説難篇"では、周りに自身の意見を言うとき、自分自身の立場がどのような状況か把握したうえで、どのようなタイミングで言うか?どのように伝えるか、を説いてます👇 ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ 【心に適応/知って方針決定/状況判断/逆鱗への対処】 ●提案時の原則 ・十分な知識/巧みな弁舌表現力/言い抜く勇気 ・相手の心を読み取ったうえでこちらの意見をそれに適応させること←ココ大事 ●物事を知ることは難しくない。難しいのは知った後どうするか、である ●たとえ真実を掴んでいたとしても、実際の進言には綿密な状況判断が必須 ●「逆鱗」に触れるな ・行為は一つでも、状況により評価されたり非難されたりする ・意見を述べたり諌めたりする場合、相手に自分がどう思われているかを知った上で行うべき ・相手には「逆鱗」があり、それに触らぬよう進言出来るなら、先ず及第点である ︽︽︽︽︽︽︽︽︽︽︽︽︽︽︽︽︽︽︽︽︽︽︽︽ …逆鱗、かぁ、俺は触れても宜しいと思うけどな。その組織にぶら下がるのが目的なら、意見も言わずに無難に収めればいいけど。ただ、もし目の前の事象に向き合いたいなら、面と向かって"言葉遣いに気を配って"堂々と意見を申し伝えれば宜しい。相手がもし、自分と同じく「事象に向き合う」人物であれば、腹を割って話せる《同志》と成り得ます。しかし、相手が"ぶら下がり"状態だとしたら、順応or立ち去るを選べば良い。相手を見抜けば、その人の"逆鱗"は何か?判ってきます。逆鱗は《信念》とも言い換えられます。その"相手の信念"に反した言動を行えば、相手は苛立ったり"憤怒状態"に陥ります。しかし、ある意味「本性が露になった状態」とも言えます。チャンスです。その本性に対して提言するか、相手が欲しがるモノ提供すれば宜し。 ︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾ 【進言タイミング/立場に応じた弁舌/互いに利益で完遂】 {進言者の陥る危険} ⚫相手に落ち度があるときに、正面からこれを批判すれば、こちらの立場が危うい ➡️誰が相手でも、直接どストレートに批判したらメンタルブレイクですよ(^_^;)。そりゃあ、誰が相手でも怒りますよ。相手に落ち度があって、もし反省してたら放置で宜し、何度も繰り返すなら何か手を打つ。その程度に収めましょ(^^)d ⚫能力にあまりあることを無理に勧めたり、止められない事を止めさせようとすれば此方の立場が危うい ➡️そりゃ駄目だね、相手も"人"なのですよ。ま、もし周囲が迷惑してたら何か策を講じましょ。 ⚫大雑把に話せば何も知らぬ人間だと思われて相手にされず、細かく丁寧に話せば知ったかぶりをする奴と思われて煙たがれる ➡️コレこそ、相手に応じて『大雑把or綿密』を決めて、工夫して伝えれば良いかな。 ⚫控えめに要点だけを話せば話の出来ぬ引っ込み思案な男だと馬鹿にされ、計画を立てて大いに意見を述べれば遠慮知らずの無作法者だと軽蔑される {相手に応じて伝え方を工夫} ●相手の立場を損なわぬよう相手を刺激しないよう話し方に注意し、そのうえで知識と弁舌を存分に振るい、相手に信頼され自分の考えを十分に述べる ➡️顔と名を覚えられ、約束守って信頼され、少しずつコチラの考えや意見を述べる、という意味です ●進言する者が自分の言葉の程度を落として話し、自分の意見が上司の耳まで達して組織を良い方向に誘導出来るなら、何ら恥じる事は無い ➡️相手が聞き入れ易い言葉で意見出して、組織が良い方向に行ければ宜しい、という意味です。 ●信頼を得ることが出来たならば、利害をズバリと指摘して成果を挙げる事ができ、是非を単刀直入に指摘してもこちらの評価はかえって高まる ➡️信頼得て、単刀直入に意見を出しても、成果を挙げれれば更に信頼深まる、ということです。 ★相手もこちらも(お互いに)利益を得るようになれば、進言は完成の域に達す ➡️交渉や説得の目的が、最終的には👆であるべき。 ▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲ …以上、韓非子の『説難』について書いていきました。ここに書かれている事は、現代の日常生活でも役立つモノばかりです。自分が納得した知恵を取り入れ、様々な場面で『橋渡し』が出来るようになっていきたいです。 今回はこれで終わりにします。 読んでいただきありがとうございました。 [参考資料] 中国の思想(1)第3版 【天下の橋渡し役】 豊臣秀長【電子書籍】[ 志木沢郁 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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