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愚人(おろかびと)の嘆息

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カテゴリ:嘆息の日々

「カエルの子はカエル」であって、決して、「トンビはタカを生まない」と思っていた。
ところが、世の中、とんでもない方向へ向かっているようだ。
両親ともにヤマメなのに生まれてくる稚魚はすべてニジマス―東京海洋大の吉崎悟朗・准教授らが、ニジマスの精子のもとになる細胞(精原細胞)を、ヤマメの稚魚に移植してニジマスの精子と卵子をそれぞれ持ったオスとメスのヤマメをつくり、両者からニジマスを誕生させることに成功した。
吉崎さんらは、ニジマスのオスから精原細胞を取り出し、不妊処理をしたヤマメの稚魚の腹部に入れた。すると、本来が性成熟しないはずの稚魚が、ニジマスの精子と卵だけをそれぞれ持ったオスとメスのヤマメに成長。この両者をかけ合わせた生まれたのはすべて正常なニジマスだった。
不妊処理したヤマメの稚魚は、成長しても精子や卵はできないようになっている。しかし、この稚魚にニジマスの精原細胞を入れると、この細胞が、精巣や卵巣のもとになる生殖腺に移動。稚魚がメスの場合はニジマス由来の卵が、稚魚がオスの場合は精子が、ヤマメの生殖腺内にできることがわかった。

【朝日新聞9月14日朝刊】



「神を冒涜する所業だ!」
「科学は、越えてはならない一線を越えた!」
などと、エキセントリックに叫ぶつもりもないが、しかし、ヒトの好奇心と知能はとどまるところを知らない。
絶滅危惧種の魚の精原細胞を別の魚に移して危惧種を復活させたりするといった活用方法も検討されているらしいが、そのようにしてまで保存された「種」に、どんな意味があるのだろうか?

研究者は、「5年後にはマグロを産むサバをつくりたい」と言っているそうだ。
植物の世界では、接ぎ木や挿し木は、すでに日常茶飯だから、別に、魚だからってどうってことはないのかも知れないが、新聞記事では、言葉の意味を重んじたかどうか、「作りたい」でも「造りたい」でも、ましてや「創りたい」でもなく、「つくりたい」と書いてあったのが、ちょっと、印象的ではあった。

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photo by10minutes.jpg


やっぱり、ヤマメの子はヤマメでなっくっちゃd(^-^)ネ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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Last updated  September 18, 2007 12:43:11 PM



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