※Field of Dreams <フィールド オブ ドリームス>※
『If you build it, he will come<それを作れば彼がやって来る>』この声を聞いて自分のトウモロコシ畑を野球場に変えてしまった。その球場には、夜毎に野球選手が現れる。その選手たちは昔メジャーリーグのシカゴホワイトソックスに所属し“ブラックソックス事件”と言われた八百長(お金をもらってわざと負けるようなプレーをすること)疑惑に関与しアメリカ球界を永久追放された8人の野球選手たちだった。もちろんこの選手たちは既に亡くなってこの世にいない選手たちだ。だから信じる人にしか彼らのプレーは見えない。その中には“シューレスジョー”ことジョージャクソン選手も参加している。ジョージャクソン選手はイチロー選手に抜かれるまでメジャーリーグのルーキー最多安打記録を持っていた選手だ。球場を作った彼は、その昔学生時代に父親とケンカをして家を飛び出す。それ以来一度も会うことなく父親が亡くなってしまう。彼は父親との不本意な別れを後悔していた。ある日若き日の父親がこの球場にやってくる。そして親子でキャッチボールを始める。親子といえども“男同士”言葉は無くてもキャッチボールで気持ちを伝え合うことができる。これはW・P・キンセラの小説『シューレス・ジョー』という小説を原作にした1989年公開の『Field of Dreams <フィールド オブ ドリームス>』という映画だ。野球を愛する人たちには是非観ていただきたい映画の一本だ。この映画と『エイトメンアウト』という映画を合わせてみれば悲運のヒーロー“シューレスジョー”の生涯と“ブラックソックス事件”がよくわかる。野球好きなお父さんたちはハンカチを用意してご覧下さい。