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地下鉄A子ちゃんから、電話がかかってきた。
「ひまだよー」 なんて、まともで、一般人な、切り出しだろう。 ここ、1、2年で初めて、荒れ狂う海面に、 凪ぎが、訪れてるようだ。 毎回、私が、動揺する仕掛けを、 必ず用意していたことを、考えると、 驚くほど、大人になっている。 「なんで、そんな、まともなんだ」 薬飲んでも、効かなくなったから、 やめたら、落ち着いてしまったようだ。 憑き物が、落ちたくらいの勢いだ。 「あたし、許容量こえると、回路が、分離して、 別の人になっちゃうからさぁ」 私に振るった、今までの、邪知暴虐の限りは、 全て、覚えてないらしい。 ドーピング選手に、生身の身体で、 かけっこバトルを、繰り広げていたようなものだ。 おかげで、日常性をこえたアドレナリン分泌を、 体験させてもらった。 「手術は」 「あ、もう余裕、余裕」 意識は、すでに、手術後に、向かっている。 ちちの遺産で、美容的人体改造を施し、 自称、もてまくりの黄金期を、復活させるらしい。 好きにしてください。 思うに、脊椎の手術は、半身不随の可能性はあっても、 今までの、話を総合すると、どう考えても、 「死」は、選択制のようで、 「歩けなくなったら、あたし、死んじゃう」 というだけのことであり、最初から、命に別状はなく、 問題は、根源的な、恐怖と不安にしかなかったらしい。 あれだけ、発散すれば、すっきりするだろう。 「あたし、去年の秋から、今年の春まで、記憶ないんだ」 喪失期間が、著しく、延長されている。 地下鉄A子ちゃんは、今日も、無敵だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 7, 2005 09:29:33 AM
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