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タイで行われる幼児売春と幼児の臓器売買。
地面が抜け落ちていく気分だ。 暗い地下にうずくまって、 上を見ていたら、 地面が崩れてきた。 てことは、 今いる地面は、 地下という名の地面。 地面は、地面なのに、 地面にもいろいろある。 梁石日は、ハードボイルド。 、 乾いた現実を乾いた目で、ただ描写する。 なんの救いもない状況を、善悪を越えた次元で、 提出する手つきは、見えない腕で、読む者に、 強烈なボディブローを喰らわせる。 階層的な地面が巨大な井戸のように繋がっている。 何もしようとしないことで、関わっている。 阪本順治は、ドラマチック。 乾いた現実を潤んだ目で、瞬間の邂逅を希求する。 抜け落ちた地面を、下から見ていた地面が、 やはり、上の地面だったという無限の地盤沈下で、 ループを描いている。 何かしようとしても、何もできないことによって、 関われないでいる。 宙吊り。 地面が崩落した、宙吊りの中で、 その宙吊りを、どのように、捉えるのか。 宙吊りも地面なのか。 地面も宙吊りなのか。 そんな、小説と映画だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 28, 2008 01:22:50 PM
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