自分が知らない物語を探検12
掘ったら、堀っただけ、前世が出てくる…私の前世は、一体、いくつあるのやら…身体が新しい痛みを発するのでリコちゃんは私の意識下へと潜っていきました。「例の白い杖を持った巫女らしき女性です」「えっ、また~」「自分を強制して、間違った予言をさせた支配者を恨んでいます。 その仕返しをするために悪魔と契約をしましたが… そのために現世と離れて暮らすことになり、孤独を感じています。 孤独の寂しさが肋骨下の重さになり 孤独の冷たさが腿の冷たさになっています」「そうなの…」「この孤独感を開放してもいいですか?」「いいわよ」それから身体中が感じていた意味の分からない重さ寒くもないのに冷えていた肉体臓器に巣食っていた妙な重さが、少しずつなくなり始めました。「もう異常を感じるところはありませんか?」「特に、大きな問題を感じるところはないです」「それではヒーリングを終了していいですか」「お願いします」「悪いものがなくなって、空白になった部分に 幸せのエネルギーを送ったら、終了します」「お願いします」リコちゃんは手をつないだまま、何やら小さな声で呟きました。しばらくして声が聞こえなくなったとき、リコちゃんが微笑みました。やっとヒーリングが完了したのです。それから…、何をやっても不調だった身体が少しずつ変化し始めました。まず、長引いていた咳が止まり喘息の呼吸が普通の呼吸へと変化していきました。冷え切った身体も温かくなり下がっていた朝の体温が戻ってきました。そして一週間後、長い間、苦しんできた病状が消えてしまったのです。何をやっても治らなかった症状が完治したのです。心の深い闇、そのなかに答えはある。とても不思議な体験でした。いつも応援ありがとうございます→人気blogランキング