カテゴリ:クラシック
マリオ・ブルネロ&ファジル・サイ マリオ・ブルネロ(チェロ) 【プログラム】 シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D.821 ファジル・サイ:4つの都市 -チェロとピアノのためのソナタ (日本初演) フランク:チェロ・ソナタ イ長調 ドビュッシー:チェロ・ソナタ 二短調
アンコール シューベルト:『冬の旅』第1曲「お休み」 ガーシュイン:『3つの前奏曲』より第1番 バッハ:コラール前奏曲「私はあなたを呼ぶ主イエスキリストよ」
ホールへ向かう途中、楽屋口付近で見たタバコを吸うTシャツ姿のくだけた雰囲気のあんちゃん。始まったら、それがサイ、だった。チラシなんかで見るサイは、なんか神秘的な雰囲気だけど、すっかりお腹も出て、普通のあんちゃんじゃないの^^;。まあ、いいけど。
最初のシューベルトの柔らかくて温かい音色に一瞬に引き込まれる。 アルペジョーネ・ソナタがこんなに楽しげに!決して、大げさにならないところで、すごく良い感じ。 サイの新作は、トルコの4つの都市を表現した曲だそうだ。こういうのがサイの真骨頂なのかな?自由!美しいメロディーから始まって、大丈夫そう、と思ったのもつかの間。民謡を取り入れた曲、思いっきり奏法にも凝った現代音楽っぽい曲、ジャズを思わせる曲。弾くだけでなく、こういうクリエイティブなこともできる人って、いるんだなあ。 今までのブルネロさんのイメージが覆されたのが、フランク。なんというか、この曲、こんな激しかったっけ?って思うほど、情念をぶつけるかのような演奏。ブルネロさんってすごく冷静な演奏をする人と思ってたけど、こんな表情も見せるんだ。感動した。 これで終わっても充分、と思ってるところにドビュッシー。プログラムには15分足らずの曲とあったけど、それでもあのフランクの後にこの余力。
大盤振る舞いのアンコールも素敵だった。ブルネロさんは、ガーシュインっていうよりは、やっぱりシューベルトやバッハだな(^^)。ノリノリの感じももちろん素敵だったけど。
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Last updated
Jun 29, 2012 10:46:04 AM
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