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カテゴリ: オゾンで消臭
前回(その1)の続きです。
厨房排水の清浄化装置に使うオゾンについて紹介します。 ![]() 美味しい料理をつくるレストラン その厨房は、食品加工工場の一形態といえる場所です。 調理の裏方では、厨房排水から環境を守るための清掃作業が毎日行われています。 調理排水には多量の食品残渣や油脂分が含まれ、その状態で排出されます。 食品残渣はねずみや害虫にとっても重要な栄養源。 ハエなどの侵入による細菌汚染の原因となり、衛生管理上も重要です。 厨房のある施設には食品残渣の処理、グリース阻集器管理と清掃が義務付けられています。 グリース阻集器で処理しきれない油類はすべて下水道や排水槽に流れ込みます。 その結果、排水管の詰まりや下水処理施設で水質浄化に支障がでることがあります。 従来から、グリース阻集器の浄化方法にはバイオ製剤が使われています。 このバイオ製剤とは、工場排水を分解する酵素を大量に生産する菌群で、 多種類の菌が生成する酵素の分解力で浄化する方法です。 最近は、バイオ製剤の欠点を補うこともできるオゾンが利用されるようになっています。 オゾンは強力な酸化力によって、油脂の分解、悪臭の消臭、細菌の除菌、色素の脱色など、 同時に複数の効果を発揮して、厨房の環境改善と同時に排水を清浄化します。 簡単に両者の比較表を作ってみました。 ![]() この差異は、バイオとオゾンの反応メカニズムに起因しています。 バイオは、多種類の菌が生成する酵素の複雑な組合せによる効果です。 オゾンは、酸化という単純な反応の結果である油脂分解力、消臭力と殺菌力です。 また、バイオ製剤は排水と一緒に排出されますが、 オゾンは自然に酸素に戻るので排水中に残留しません。 両者の比較には、いろいろの視点があるので、ご指摘をいただければ幸いです。 (続く)>>> 【参考】========================================================== ▼ 記事の参考にしているグリース阻集器用排水浄化オゾン装置 【オゾン屋】 http://www.ms-forest.com/eco/job/prod/AS-1000SS.htm お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.08.12 13:57:22
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