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ハイレゾ対応ウォークマンのエントリーモデル「A シリーズ」が大きく変わった。タッチパネルディスプレイ採用に合わせてデザインを一新。さらに音質を左右する部分にも大胆に手を加えている。
A シリーズといえば細長いボディーがトレードマークだったが、今回はタッチパネルディスプレイの採用に伴ってスタイルを一新。約 55.9(幅)×97.5(高さ)×10.9(奥行き)mm のひとまわり大きなサイズとなり、前面すべてを 3.1 インチの液晶パネルで覆った。側面に操作部と microSD カードスロット 1 基、底面に 3.5mm のヘッドフォン端子や WM ポートを備えている。
タッチパネルの採用と合わせ、音楽に特化した新しい UI(ユーザーインタフェース)を採用。楽曲再生画面を中心に上下左右のフリック操作でライブラリーや再生画面、音質設定などの画面に移動できるシンプルさが最大のメリットだ。
ハイレゾ音源は、最大 192kHz/24bit までの PCM に対応したほか、PCM 変換となるが 11.2MHz までの DSD もサポート。内蔵バッテリーで最大約 30 時間のハイレゾ再生が可能だ(MP3 再生なら 45 時間)。
アンプは独自の「S-Master HX」で、出力は 35mW+35mW に向上。これは従来の上位機「ZX シリーズ」(15mW+15mW)を上回る数字だ。
ほかにも 44.1kHz 系と 48kHz 系のデュアルクロックを搭載していたり、アンプの電源部に 5 基の POSCAP を採用するなど音質面を強化している。
もう 1 つの大きなトピックが、ハイレゾ対応のデジタル NC ヘッドフォン同梱モデルに加え、ヘッドフォンが付属しない低価格モデルをラインアップしたことだろう。前回の A20 シリーズではハイレゾ“非”対応のヘッドフォンが付属するモデルが存在するなどチグハグな印象を受けたが、市場のニーズに合わせた。
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